今まで数々のトラブルで伝説を作ったオレ。VFRの廃車以来は、せいぜい自分のクルマで雪の日に脱輪したくらいで、事故もなく暮らしてきた。 今年(2001年)の3月、オユタの結婚披露宴の余興の練習をウメ宅でやった。まだ春とは言い難かったが、天気がよかったので、ファイヤーブレードで行った。そしてその帰り道、信号待ちで右折レーンの先頭に出た。青に変わった瞬間、かっこよくスタート…したつもりが、後輪がズリズリ滑って、そのまま転倒!アンダーカウルを交換。だけど、ゴールデンウィークにはツーリングに行ったもんねっ! ところが、オレのバイク人生は綱渡りなのではと思い始めた。以下の一件で…。 |
「グレートツーリング外伝 '01 in 能登」を目前に控えて、オレの心は既に能登半島に飛んでいた。ここしばらくは忙しくて、ファイヤーブレードには乗っていなかった。「ファイヤーブレードよ、すまなかった。思いっきり暴れさせてやるからな!」 ツーリング前日の朝は雨であった。オレが自宅で会社に行く支度をしていると、父が申し訳なさそうに「すまん。バイクを倒してしまった…。」と言う。嫌な予感がして、急いでガレージに行くと…、見るも無残な姿のファイヤーブレードがそこにはあった!バックミラーは片方もげ落ち、アッパーカウルもバリバリに割れている。その他傷多数…。とてもツーリングに乗っていける状態ではない!!一体何があったのだ!?オレは頭の中が真っ白になった。 その日の朝、父はファイヤーブレードの前に停めてある、母のクルマの窓が開いていることに気がついた。屋根があるといっても、サイドからの雨までは防げない。そこで、気を利かせて窓を閉めてあげようとしたのだ。そして、以下の事象が重なったことによって悲劇は起きた。 |
・ 母のクルマはマニュアル。 ・ 父はオートマしか運転できない。(オートマ限定免許ではないのだが…。) ・ 父はメカに弱い。 ・ ガレージは少し傾斜している為、母はいつもバックギアに入れて駐車している。 |
窓(パワーウィンドウ)の開閉だけなら、エンジンをかける必要はない。電源が入ればOKである。しかし、父は迷わずエンジンをかけた。クラッチも踏まずに…。今時のマニュアル車であれば、クラッチを踏まなくてはエンジンがかからないようにできている。母のクルマもそうであったなら…。セルスターターによってバックしたクルマは、ファイヤーブレードを押しつぶしたのであった! というわけで、オレはジムカーナ用に所有しているVT250 SPADAで参加するハメになったのである。しかし、普通、バイクを2台所有している人って、そうそういないよね?もし、SPADAを持っていなかったら…。恐ろしい。ツーリングに行けただけ運がよかった…のか? |
ちなみに今回のツーリングでは、SPADAの良さを改めて実感してしまった。何しろ疲れない。ポジションが楽。燃費がいい。馬力がないので、バイクのポテンシャルを使い切れる。さすがにネイキッドだから高速道路は辛いが、それ以外は問題なかったね。たまにはSPADAでツーリングもいいかも。 |
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