目がよく見えないのに運転するな!

(ウメのレポートその8)

 運転免許証更新の為に地元警察署へ行った時の話だ。
 視力検査の順番待ちでは、前に3名並んでいた。検査は箱型の視力測定器に目を当てて、オペレーターが円の開いた方向を問うというものだ。結果的に私は間違いなく答え、パスしたのだが、問題は前に並んでいた3名だ。初老の男性、20代前半と思しき男女である。いずれも次のようなやりとりがあった。
オペレーター: これはどちらに向いていますか?
検査対象者: え〜と…、よく分からないです。
オペレーター: 分からないんですか?よ〜く、見てくださいよ。
検査対象者: う、上かな?
オペレーター: 本当ですか〜?
検査対象者: 右ですか?
オペレーター: はい。そうです。では、これは?
検査対象者: 下?
オペレーター: ちょっと違いますねぇ。
検査対象者: 左?
オペレーター: う〜ん…、よく見てくださいね〜。
検査対象者: 上?
オペレーター: その通りです。○○さん〜、今回は合格にしておきますけど、眼鏡を作った方がいいですよ。
 おいおい。「今回は」なんて、ちゃんと履歴管理なんてしていないだろ?本来であれば、“眼鏡等”の条件を付加することとし、再び検査に合格するまで免許証を預かるべきだ。不合格にした場合の対応が面倒臭いだけで、無理矢理合格にしているとしか思えない。
 手続きを終えたこいつらは、マイカーを運転して警察署を出て行った。交通事故を防止するべき警察がこれじゃあ話にならないが、こういった視力検査にパスできないレベルの連中が、「自分は大丈夫」とばかりに、普通に公道を運転しているという事実を目の当たりにし、驚愕した。夜間の運転など、特に危険ではないか!一瞬の判断で事故を回避できるか否か決まるという状況に遭遇した時、確実に判断が遅れることになるのだ。
 これじゃ歩道も安心して歩けないわけだ。相手は見ているようで、実際は“見えない”のかもしれないぞ。

自分の身は自分で守るしか方法はない!


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