すり抜け

 “真夏の炎天下の延々と続く渋滞路、大排気量バイクでまともに渋滞にハマッたら…。”きっと熱中症で倒れるに違いない!
 ライダーが当然のように行っているすり抜けだが、もしもそれができなくなったら?考えてみたことがあるだろうか?
 GTECのメンバーはクルマもバイクも運転する。よってクルマからバイクがどのように見えるかよく分かっているつもりだ。両者共に同じ道を走るのだから、お互いを理解し合い、気遣わなくてはならない。
 2輪は16才から免許が取れる。クルマの免許を取得できる年齢に達しない、精神的にも未熟な少年が同じ道を走っていると思うとぞっとする。学生服を着てスクーターに乗り、平気でクルマの死角にピッタリとつけ、すごいスピードですり抜けをするのを嫌というほど見てきた。まずこれがいけない。ガキに免許なんか与えてはダメだ。もちろん何歳になろうが、無理なすり抜けはNGだが…。
 だいたいが、すり抜け自体はほとんどのケースが道路交通法に当てはめると違法であり、周りからは大目に見てもらっているのが現状なのだ。もしすり抜けを徹底的に取り締まれば、恐らくバイクに乗る人間は激減するだろう。機動力が魅力のバイクのメリットが半減してしまうからだ。そうなれば、バイクメーカーは潰れてしまう。そんなことにならないように、「すり抜けさせていただいてサンキュー!」という気持ちを持って運転しなくてはいけない。
 ここでは、すり抜け時にGTECメンバーが気を付けていることを示そう。
クルマの死角に入ったまま併走しない。
すり抜けを行うのはクルマがせいぜい人の歩く速度まで。路面に障害物が落ちていたり、あるいは右折車がいると、突然クルマがそれを避けようとしてアウトに膨らむことがある。その時にクルマの速度が速いと、バイク側は対処できないからだ。
すり抜けを中断する時にはウィンカーを出しつつ車線中央に入り、前後のクルマに自分を認識させる。その際、後続車に頭を下げて挨拶。
クルマの車間が開いていたら、対向車が右折してくるかもしれない。もちろん、横断してくる歩行者や突然開くドアにも注意すべし。
交差点や店の駐車場入り口付近は要注意。突然ウィンカーを出して(あるいはウィンカーすら出さずに)曲がるクルマがあるかも。
高速道路の渋滞では路肩走行はしない。車線間を徐行する。
 大きなポイントは「ドライバーに悪印象を与えない。」ということであろう。これさえ守れば、自然と安全運転になるハズだ。

バイクの特権をなくさないように、マナーを守ってすり抜けしよう!


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