ここではGTECのメンバー地元でおすすめのワインディングを紹介する。

1.乗鞍スカイライン

場所:岐阜県丹生川村
 終点は標高2,700mという、車道としては日本最高の高さを誇る、きれいに整備された有料道路。
 きついカーブが多く(特に序盤)、傾斜も急だ。更に、標高が上がると空気が薄くなるので、キャブ車は苦戦を強いられる。よって、ハイパワーなインジェクションマシンが有利である。コーナーの間隔からして、例えインプSTIやランエボでも、前に遅いクルマが数台いたらゲームオーバー。抜けない。しかしバイクなら、その圧倒的な加速力をいかんなく発揮できる。
 木々は次第に背が低くなり、やがて森林限界で這い松に変わる。終点間際では、槍穂高連峰が一望でき、すばらしい眺めである。
 料金所は下側にあるので、長野県側から入って下り、料金所手前でUターンして攻めるとタダで走れる。ウメは1人で走りに行くと、この手を使って何往復もしたものだ。
 というすばらしい道路なのだが、残念ながら2002年10月をもって、マイカーの乗り入れは禁止されてしまった。というわけで、もはやこの道を攻めることはできない。


2.ビーナスライン

場所:長野県松本市〜諏訪市〜茅野市
 2001年4月から全線無料化された全長約42kmの高原道路。もとが有料道路だけあって、センターラインのある整備された道路だ。脇に民家はない(と思われる)。車山高原や霧ケ峰周辺を除くと、ドライブイン等の観光施設もほとんどない。そして、生活道路として走るクルマはまずいないので、かなりのハイペースで飛ばすことができる。とは言っても、走るなら早朝だ。日中は観光のファミリーカーがたくさん走っていて危ない。夜中は4輪のドリフト族がいて逆に危ない。
 GTECのメンバーがよく走るコースは、まず松本市側から「アザミアザレアライン」(旧「よもぎこば林道」)を登ってビーナスラインに入り、霧ケ峰のドライブインまで走ってUターン。この霧ケ峰ドライブイン駐車場から終点の美ヶ原高原美術館駐車場までの区間を走るのだ。早朝は2輪、4輪の走り屋どもが腕を競い合っている。
 霧ケ峰から美ヶ原までは30km以上ある。これはドイツの高名なニュルブルクリンクより約10kmも長いのだ!とは言っても、レイアウトはニュルと大きく異なる。コーナー間の距離が短いし、何しろ公道だ。とてもニュルみたいな速度域では走れまい。
 霧ケ峰側から走っていくと、長い直線はほとんどなく(1箇所だけ200km/h位まで加速できる直線あり)、しばらくは中速コーナーとタイトなコーナーが交互に続く。そして終盤、美ヶ原高原が近付くと、急な上り坂でヘアピンカーブの嵐となる。この頃にはもうヘトヘトで、クラッチを切るのも嫌になる。
 という具合に、実に変化に富んだ道路なので、それなりの腕前がないと速く走れない。途中ではギャラリーがたむろする場所もあって、思わず気合が入る。…が、他の車両に迷惑が掛かる運転はもちろんNGである。
 あと、どの峠でもそうだが、山菜採りで路上駐車しているクルマには要注意だ。特にコーナーの向こう側に停まっていられるとやばい。もっと危ないのは野生動物。鹿とかがたまに路上を歩いていたりする。実際、小鹿にぶつかりそうになったメンバーがいる。


霧ケ峰→美ヶ原完全ムービー!
(ファイル容量の関係上、動画は高圧縮していますので、画質が悪いのはカンベン。ウィンドウを小さ〜くして見てね。)


3.県道31号線

場所:長野県大町市
 ツーリングも兼ねてたまに走りに行くコース。まず、安曇野市西側の山麓線をひたすら北上して鹿島槍スキー場を横切り、R148の旧道に出る。青木湖畔を走ってR148を横断し、オリンピック道路を更に北上。白馬村で県道33号線に入って長野市方面に向かう。途中、旧美麻村にある旧中村家住宅のT字路で県道31号線に曲がり、大町市のR148南借馬交差点まで南下する。あとは高瀬川沿いの堤防道路(県道306号線)を走って帰るというものだ。
 このコースは全般的に昼間でも行く手を阻む車輌が少なく、ストレスなく走ることができる。(県道306号線は交通量が多いが、信号がほとんどないのでスムーズに流れる。)
 メインのワインディングは県道31号線で、ガンガン攻めるような道ではないものの、適度な運動にはちょうどいい…といった感じである。
 距離が手頃で気軽に走りに行けるし、眺めもいい。特に紅葉の季節がお薦め(葉が散る直前位)。


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