2024年のツーリング

グレートツーリング外伝 '24 in 下呂
メンバー(マシン) ウメ&オユタ&ヒデ(4輪で参加)、ヒロ(GPZ900R)
みなさんお元気ですか? 管理人のウメです。 この度BMWのフラッグシップモデルであるM8グランクーペ・コンペティションを購入しました。お披露目でヒロのバイクと岐阜県の下呂温泉に1泊で走ってきましたので、サラッとレポートします。もはやクルマのインプレッションとなってしまっていますが、ご容赦願います。
5月11日(土) 天気:晴れ
 今日はバイクにとっては絶好のツーリング日和である。
 13時30分。松本市安曇のR158沿いにある道の駅「風穴の里」でヒロと合流。M8にはオユタが同乗していた。
 R158のトンネル連続区間を高山方面に向けてひた走る。
 かつては安房峠を越える狭い道で「酷道」と呼ばれたR158も、1997年に安房トンネルが開通して以降、今も整備が続き、(まだ大型バス同士のすれ違いに苦労する場所もあるが)だいぶ快適に走れるようになった。秋には紅葉の絶景を眺めることができる。ただし多くのトンネル内は路面が湧水で濡れていて、一部は川のように流れている為、天気が良くても多少車両は汚れることを覚悟しないといけない。
 安房トンネルを抜けて岐阜県に入り、14時30分に高山市丹生川町坊方の「ドライブステーション飛騨高山」で休憩。
 M8の後ろを走ったヒロの感想は…「デカい!」。そりゃあそうだ。上から見下ろせばアルファードより大きな全長5.1メートル!威風堂々とした佇まいである。しかしながら、さすがに駐車する時は気を使うものの、走っているとそれほど大きさは感じない。
 ウメが前に1年ちょっと乗っていたZ4 M40i(後輪駆動)は、旋回性重視のマシンだったので、直線やコーナーの立ち上がりでアクセルを踏み込むと、リヤが一瞬ブルっと震えるのをトラクションコントロールが抑えている感覚があった。あれはあれで痛快だったが、ロングホイールベースでxDrive(4輪駆動)のM8グランクーペは何事もなく平和に加速し、気付くととんでもないスピードになっている…。アクセルを踏む度に自制心が試されるのである。625馬力を使い切るなど、公道では不可能だ。

ドライブステーション飛騨高山
 さて、その後はR158→R361→R41と南下して16時に下呂温泉にあるウメの貸別荘着。
 計ったようにちょうどヒデもマイカーで到着した。ヒデは現在住んでいるのが愛知県安城市なので、逆方向からである。
 温泉街に繰り出して食材を購入し、ゆっくり温泉に浸かってから、夜は(セミプロ並みの腕前を持つ)ヒデの調理で飛騨牛等を味わい、酒池肉林の宴で盛り上がった。

下呂温泉
5月12日(日) 天気:曇り
 せっかく来たので観光しなきゃと、近くの「下呂温泉合掌村」に歩いて行った。
 “下呂温泉合掌村は、白川郷などから移築した合掌造りの民家で集落を再現した、往時の生活を知る博物館です。村内には民俗資料館、体験工房などの集落「合掌の里」と桜と紅葉の里山「歳時記の森」があり、飛騨人の素朴な心を感じることができます。”(ホームページから抜粋)
 ここにある合掌造りの建物は白川村や五箇山から移築したもので、もともとここにあったのではない。展示品もそこら中からかき集めたものなので、この場所における昔の暮らしをを偲ぶという点では微妙…。展望台からの眺めも木が邪魔で、せっかく温泉街を見下ろせる斜面の上にある立地条件を活かし切れていない。1回来ればもういいかなといった感じだった。

下呂温泉合掌村
 10時30分出発。昨日と逆の行程で家路についた(休憩ポイントも同じ)。時折雨がパラついたが、本降りにはならなかった。
 今回のコースは各自宅から片道130km程度と距離的に手頃な上、信号が少なくてストレスのない走りが楽しめた。

レポート by ウメ


グレートツーリング外伝 '24 in 伊豆
メンバー(マシン) ウメ&オユタ(4輪で参加)、ヒロ(GPZ900R)、スペシャルゲスト:コダジー(CB1300SB)、サト(R1250RS)
11月9日(土) 天気:晴れのち曇り
 計画では12時に東名高速道路御殿場IC近くのコンビニエンスストアに集合する予定だった。
 11時45分、まずやって来たのは、今年購入したSUBARU BRZ(6速MT)を駆るオユタだ。助手席にはウメの姿があった。
 ほどなくしてコダジーもCB1300で登場。
 サトからは、出発時間が遅れたので、この先の休憩予定地点である十国峠駐車場に直行すると連絡がきた。
 そしてヒロからも、ウメに遅れると電話があった。しかしながら、先に出発すると、せっかくのツーリングなのにバイクがたったの1台になってしまう。こうしてツーリングレポートをまとめる上でも“ばえない”ので、ヒロが到着するまで待つこととした。
 そのヒロは、いまどき地図アプリで経路検索すれば到着予想時間が簡単に分かるのに、どう考えても間に合わない時間に出発していた。それは、長野県松本市から一般道路をひたすら走るというルートである。ならば高速道路に切り替えればいいだけの話なのに、彼にはプランBがなかった。その結果、ヒロが現れたのは13時15分となったのであった…。サトが十国峠に着いたのはちょうどその頃。結果的にはヒロよりも全然早く当初の集合場所に来れたことになるわけだ。
 ようやく2輪2台と4輪1台は伊豆半島に向けて南下を開始。隊列はBRZ、ヒロ、コダジーの順。
 R138を南下し、程なく県道41号線に右折。この後は箱根スカイライン、芦ノ湖スカイライン、伊豆スカイラインの終点までひたすらワインディング路を走破する。
 前はクリアー。オユタはBRZのギアをシフトダウンし、最初のコーナーに備える。235PS(トルク25.5kgf・m)の2.4リッター水平対向4気筒エンジンは馬力こそ控えめだが、自然吸気エンジンのなめらかなフィーリングと、低重心で軽い車体(約1270kg)、そして先代から煮詰められたコーナリング重視の足回りが武器となる。
 直後を走る2人も気合充分!「(ヒロ)隙あらば、一瞬で抜かしてぶっちぎってやる!ビーナスラインで鍛えたラインディングテクニックを見せつけてやるぜぃ!」
 ところが、最初のコーナーを抜けたら、既にオユタのクルマは視界から消えていた…。その後はがんばって走っても追い付くことができなかったのである。「(ヒロ)こ、こんなはずはない!きっと谷底に落ちたに違いない!」すると、箱根スカイラインを経た芦ノ湖スカイラインの三国峠展望台に、まるで1時間前から佇んでいるかのようなオユタのクルマがあった。「(オユタ)キミ達、あまりに遅いから、ここを通り過ぎちゃったかと思ったYO。」「(ヒロ)ほ、ほら、オレって方向音痴じゃん。道を間違えて箱根経由で走ってきたのさ!」ひたすらタイトなコーナーが続き、直線が短いので、加速力で勝るバイクの本領が発揮できないのであった。
 三国峠展望台からは富士山がよく見えて絶景だった。

三国峠展望台
 せっかく伊豆にまで来て、眺めのいい道を走っているのに、終始目を三角にして走るのも如何なものか。ここからは適度なペースで、それこそ景色も楽しみながら進んだ。
 14時15分に十国峠の駐車場で待ちくたびれたサトと合流。その後、伊豆スカイラインを終点まで走ったが、そこそこ交通量が多く、終始のんびりペースだった。

十国峠
 15時45分に大室山着。
 大室山は国指定の天然記念物で、伊豆東部火山群の中では最大級のスコリア丘(火口から噴き上がったマグマが周囲に累積し、円錐台の丘を形成したもの)だ。山体は底径1km、比高300mとされ、その山頂に直径300m、周囲1km、深さ70mのスリバチ状の噴火口跡がある(数値は測定方法によってバラつきあり)。
 北麓の駐車場に駐車して、大室山登山リフトで山頂へ。火口の周囲には遊歩道が整備されており、「お鉢めぐり」をした。視界を遮るものは一切なく、富士山をはじめ南アルプス、伊豆諸島、房総半島までグルっと文字通り360度の大パノラマを楽しむことができた。また、眼下には伊豆高原の観光施設と別荘地が広がり、今夜宿泊予定の貸別荘も見ることができた。
 (誰が悪いとは言わないが)到着時間が遅くなり、薄暗くなってきた為、ゆっくりできなかったのが残念である。16時45分に出発。

大室山その1

大室山その2
 スーパーで食材や酒を購入してから、伊東市内にあるウメの貸別荘に移動(17着30分着)。ゆっくりと温泉に浸かってから夜中まで酒池肉林の宴が催された。

ウメの貸別荘にて
11月10日(日) 天気:曇り
 朝、給油の為に1人最寄りのガソリンスタンドにGPZ900Rで移動したヒロ。部屋に戻ってくるなり一言「やっちまった!」
 給油して発進する際、右側に立ちゴケしたのだそうだ。幸い軽微な損傷で、走行に関してはウィンカーの補修で済んだものの、当の本人は腰の痛みを訴えていた。定年まであと数年…昔のように軽々と取り廻せる歳ではないということか。

立ちゴケで傷付いたヒロのGPZ900R
 9時40分出発。伊豆スカイラインを昨日と逆ルートで走り、道の駅「箱根峠」で休憩。11時にここで解散として、それぞれの家路についた。

レポート by ウメ


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