グレートツーリング '91 in 北陸 & 古都 |
メンバー(マシン) | ウメ(GSX-R400R-SP)、オユタ(VT250)、カンちゃん(DT200R)、ヒデ(BROS PRODUCT TWO)、ヒロ(ZX-4)、マコちゃん(GSX-R250) |
8月12日(月) | 天気:晴れ | ||||||
7時に松本市新村のローソンに集合。本日の目的地である金沢市に住むマコちゃん(大学が金沢市内にある)とは、途中の手取川ダムで落ち合う予定である。マコちゃんは、夏休み中現地でバイトをするので、実家には帰らないのだ。出発直前になってヒロが「わりい、財布忘れた…。」と爆弾発言。ご両親に財布を持って来てもらい、出発が1時間延びた。 R158を岐阜方面に向かって走る。まだ安房トンネルが未完成なので、安房峠越えである。この峠、クルマの擦れ違いも難しい程道幅が狭くて、ヘアピンカーブの連続。しかもどでかい観光バスがわんさか走るので、さすがの彼らも抜くに抜けず、前のクルマの排気ガスを浴びながら、ただじっと耐えるしかなかった。 高山市の飛騨民族村で休憩し、更にR158→R156→R158→R157を走り、手取川ダムに到着した。ここまではほとんどが山間の整備された国道で、安房峠を除けば走り易い道であった。 手取川ダムでマコちゃんと合流。ここのPR館を見学した後、マコちゃん案内のもと、金沢市内にある彼のアパートである「ハイツ白嶺」に向かった。 ハイツ白嶺は1DKである。ここに野郎6人がひしめき合って寝なくてはならない。ハイシーズンの山小屋状態である。しかし、疲れていた為か、意外とみんなよく眠ることができたみたいだ。ちなみに部屋は一晩中ニンニク臭かった。夕食は近くの焼き肉屋で食べたのだが、ヒデがタレにニンニクをたっぷり入れたからである。 | |||||||
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8月13日(火) | 天気:くもりのち晴れ | ||||||
朝はゆっくりとしていた。10時から夏休みまんが祭りでアニメ「千年女王」をテレビ放映しており、「懐かしい…。」と見入ってしまったものだから、アパートを出たのは昼近くになってしまった。隊列は、ウメ、オユタ、ヒデ、ヒロ、マコちゃん、カンちゃんの順である(金沢市内はマコちゃん先頭)。 まずは兼六園を見た。金沢を語るのに、ここを外すことはできまい。夏休みだけあって、物凄い人だ。何か、ただあわただしく写真を撮っただけ、という感じで、落ち着いて廻ることができなかった。この手の場所は、人が少ない時に、じっくりと眺めたいものだ。 次にR159を北上し、能登半島に入った。途中、千里浜で海を眺めたりしたが、炎天下の中「水着を持って来ていれば…。」と誰しもが思った。 巌門(がんもん)でウメのニューマシンGSX-R400R-SPが、慣らし運転終了の目安である1,000kmを突破した。「(ウメ)これで最高速アタックができるぜぇ!」 時間がなかったので輪島方面は断念し、帰りは能登有料道路を爆走した。高松SAで海に沈む夕日をバックに記念撮影。 ハイツ白嶺に帰ると、ドアのそばに何やらダンボールが置かれている。それは15万円相当のDATデッキであった。マコちゃんが懸賞に当たったのである!しかも応募したのは、彼が就職活動で上京してウメのアパートに泊まった時、そこにあった雑誌の応募ハガキをもらって応募したものだったのだ!よりによってみんなの目の前で…。一番悔しがったのは当然ウメである。ちなみにこの時、大学4年の6人全員とも就職先は内定していた。 夕食はハイツ白嶺の近くのケンタッキーであった。 | |||||||
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8月14日(水) | 天気:晴れ | ||||||
ハイツ白嶺を後にした6人は、R8、R305を西進し、まず東尋望に寄った。 東尋望は自殺の名所として知られている。なるほど切り立った崖から下を覗き込んでいると、吸い込まれそうな気分になるが、絶景であることは確かだ。断崖近くには電話ボックスがあり、「すてるな希望、かけよう電話」という立て札に、近くの教会の電話番号が書かれていた。 越前海岸の休憩所では、五木ひろしの演歌が絶え間なく流れていた。思わずこぶしが入る。 敦賀からR161を南下。途中、敦賀市のドライブインで休憩した。みんな自動販売機でジュースを購入する中、ヒロは販売機のそばに100円玉が落ちているのを発見して歓喜した。それを横目に、ウメがおカネをピッタリ入れて缶ジュースを買った後、いつものように“一応”コイン返却口に指を突っ込むと…、500円玉が入っていた!(他のメンバーはこの販売機を利用していない。)「(ウメ)ラッキー!」「(ヒロ)オレの100円玉とトレードしてくれ。」 更にR161を走り、海津に到着。本日の宿泊先である「かいづ天神ユースホステル」は、琵琶湖のほとりにあった。まだ時間が早かったので、荷物を置いた後、奥琵琶湖パークウェイを走った。やはり琵琶湖はでかい!休憩所で琵琶湖をバックに、思い思いの(奇怪な)ポーズで記念撮影した。 宿へ帰ろうとすると、目の前を原チャリレーサーレプリカ軍団が同じ方向へ走っていった。原チャリには負けられないとばかりに、先頭のウメはアクセルを開けて後を追う。奥琵琶湖パークウェイは湖に沿った道で、けっこうなワインディングである。高低差がほとんどないので、原チャリでもスピードさえ維持すれば、あなどれない走りができる。6台中唯一、生粋のレーサーレプリカであるGSX-R400R-SPを駆るウメは、差がなかなか縮まらないことに苛立ちを感じた。ようやく追い着いても、抜くに抜けない。連中、膝を擦るほどバンクさせてコーナーを曲がっていき、コーナリングスピードはほぼ互角だ。そのライン取りの見事なこと!マシンもかなり手が入っている。これはそうとうこの道を走り込んでいると見た。ウメがバックミラーに目をやると…、付いて来ていたのは、オユタとヒデだけであった。他の3台は影も形もない。予想外の苦戦!よそ者のGTEC達にとっては不利な闘いになってしまった。「(ウメ)中古でヘタったVT250と、非力なネイキッドのBROSが付いて来ているのに、まあオフ車のDT200Rはいいとして、GSX-R250とZX-4が付いて来ないのはどういうことだ!?」それでも意地になってウメ達は1台、また1台とパスしていった。そして先頭の原チャリを抜き去った直後、奥琵琶湖パークウェイは終点になった。路肩にバイクを停めて他のメンバーを待つことしばし、ようやくやって来た3人に、「(オユタ)原チャリに負けるとはどういうことだ?」「(マコちゃん)キミ達、もっと大人にならなきゃダメだよ。大切なのはゆとり、ゆとりなんだよ。」「(オユタ)う、うぬ〜…。」この日を境に、GTECのメンバーは、かっ飛び派とのんびり派に別れていくのである。 かいづ天神ユースホステルで割り当てられた離れの部屋は、やたらと広かった。合宿等で大勢が寝たり、ミーティングを行う為の施設と思われる。このスペースにたった6人とは…。小学生にでも戻った気分で、みんな夜遅くまではしゃいだ。 | |||||||
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8月15日(木) | 天気:晴れ | ||||||
朝、出発前に宿のおばさんがスイカを切ってくれた。おいしかった。また切ってくれた。おいしかった。また…、欲張ってスイカで苦しくなったお腹を押さえながら、6人は出発した。おばさん、ありがとう! R161を琵琶湖に沿って南下し、途中で県道311号線で少し西に走り、R367に入る。この国道、時々やたらと狭くなる。三千院を目前にして、前のクルマが対向車と擦れ違うのに難儀していた。お互いなかなか譲ろうとせず、やがて前のクルマはキレたのか、アクセルを踏んで強引に突っ込んでいった。そして停止している2台目の対向車とドアミラー同士がヒットし、対向車側のドアミラーは破損してしまった。そのクルマはそれでも構わずにグングン進んでいき、何事もなかったかのようにクリアした。「(GTEC達)おいおい。」 そんなアクシデントを目撃した後、すぐに三千院に到着。三千院の妖しくきれいな庭を堪能した。観光客でごった返しているにもかかわらず、“静”を感じることができる。 更に、R367を南下して京都市内に突入。金閣寺を目指した。途中、京都市街の片側2車線道路の右側車線を走行中、交差点をウメとオユタが通過した所で信号が赤になり、後ろの4人は停車した。ウメは路肩で後続を待とうかとも思ったが、前はオールクリアで、後ろから曲がってくるクルマもなかったので、そのままオユタとトロトロと進んだ。すると、突然路駐していた軽自動車が走り出して2人の横につけると、運転席のにいちゃんが、「なんじゃこらぁ〜!?な〜にトロトロ走っとるんじゃわれぇ!?」と因縁をつけてきた。助手席の彼女もまくし立てている。「やばい、刺される。」と思った2人。見るからに頭の悪そうな連中である。しかし、後ろから残りの4台のバイクがやって来たのを見た為か、左側車線を走って来たクルマがクラクションを鳴らした為かは分からないが、悪態をついてその軽自動車は走り去った。京都は恐ろしい街である。 金閣寺周辺は、駐車場待ちのクルマでごったがえしていたが、そこは2輪、フリーパスである。駐輪に問題なかったとはいうものの、金閣寺自体はまともには見れなかった。あまりに観光客が多過ぎて、立ち止まることさえ難しいからだ。ほとんどベルトコンベア式に歩かされただけである。金閣寺をバックに写真を撮るのも大変だった。 金閣寺近くの店で、昼食につなぎの多いそばを食べた後、東山ユースホステルに行き、チェックイン時間前だったので、バイクと荷物を置かせていただき、徒歩で清水寺に向かった。 清水寺では、茶屋に寄って何か冷たいものを飲もう、ということになった。赤いカーペットの敷かれた長椅子に腰を下ろし、メニューを見る。すると、「冷やしあめ」なるものが書かれている。何か珍しそうなので、一同注文してみた。そしてコップに注がれて出てきたそれは、要するに「しょうが入り砂糖水」であった。関西ではメジャーな飲み物らしいが、長野県人の彼らの口には合わなかったようだ。実はオユタは帰省中のバイト先(飲料メーカー工場)で関西方面出荷用の「冷やしあめジュース」を作っていたので知っていた。なんと、長野県でも作られていたとは、意外である。 と、隣の長椅子に座っていた2人組の女性が「バイクですかぁ〜?」と彼女達の一番近くに座っていたカンちゃんに話し掛けてきた。連日日差しの強い中をTシャツ1枚で運転してきたものだから(本当はよろしくないが、あまりの暑さの為、致し方なかった)、グローブをはめている部分と腕が見事に色分けされて日焼けしており、すぐにそれと分かったらしい。彼女達もバイクだというのだ。そこで「どちらからいらしたんですか?」とカンちゃんが続ければいいものを、そのまま何も言わないものだから、会話は終わってしまった。一番離れた所に座っていた女好きのウメは、そんなやり取りもよく聞こえず、後で知って地団駄を踏んで悔しがった。確かに、ひょっとしたら人生において重要な出会いであったかもしれない。結構かわいかっただけに、皆大変残念がった。 宿には外国人観光客が多かった。夕食後のティータイムに、ヒロがインスタントコーヒーをスプーンを使わずに直接ビンからカップに入れようとして、“ドバッ!”と数杯分流れ落ちてしまい、周りの外国人から「オ、オーウ…!」と同情されていた。 | |||||||
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8月16日(金) | 天気:晴れ | ||||||
出発前、宿の道路を挟んで反対側にあるローソンで、カンちゃんとヒデは日焼け止めクリームを買った。連日の猛暑で真っ赤に日焼けした両腕は、水ぶくれまでできていて、見るからに痛々しい。 今日の目的地は奈良である。行きがけに三十三間堂を見た。1001体の千手観音立像は見事であった。1体1体個性がある。その観音像達の間を、おばあちゃんが掃除している。すると、像の装飾品に裾が引っ掛かって“ピンッ!プルプルプル…”と危うくもげるところであった。そんな事には気付きもせず、淡々と掃除をしている。「ギリギリのところで守られているんだなあ…。」とヒロは唇を噛み締めた。 R24を南下して奈良市に到着。薬師寺、唐招提寺を見た。唐招提寺近くの店で、昼食につなぎの多いそばを食べた後、奈良ユースホステルに行き、これまたチェックイン時間前だったので、バイクと荷物を置かせていただき、徒歩で東大寺に向かった。 東大寺は敷地内に様々な建築物があり、見ごたえがある。修学旅行の時、大仏殿の巨大さに皆感動したものだが、今見てもやはり圧巻であった。次に二月堂を見て、そして三月堂に入ろうとしたら、もう終了時間間際であった。すると「もうタダで入っていいよ。」と受け付けのおじさんが言ってくれ、短い時間ではあったが、国宝の仏像群をタダで見ることができた。 奈良は京都と違って観光客がそれほど多くはなく、落ち着いて見ることができた。 | |||||||
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8月17日(土) | 天気:晴れ | ||||||
朝、バイクを奈良公園に置いて、東大寺南大門付近の売店でお土産を買った。また、みんなでツーリングフラッグをはためかせて帰ろうということになり、“奈良”の文字が入った旗を探した。とある売店で発見し、どのタイプにしようか吟味していたら、「アメリカの旗もあるよ〜。」と店番のおばあさんが“イギリスの旗”を振りながら言った。 店の外では鹿がゴミ箱をあさっており、食べ残しのお好み焼きや焼きそばなどをむさぼり喰っていた。いいかげん鹿せんべいにも飽きたのだろうか? いよいよツーリングも最終日、実家に向かって出発した。(マコちゃんだけはバイトの為、金沢行き。) R307を東進し、途中で信楽に寄って、茶碗やカエル、タヌキ等の信楽焼きを買った。 名神高速八日市ICを目指している時、マコちゃんが、愛車GSX-R250の不調を訴えた。そもそも今回のツーリング中ずっと、走行中にアクセルをそんなに開いていないのに吹けあがったり、突然回転数が落ちたりという症状があったのだが、いよいよまともに走らなくなってしまったのだ。GTECのメンバーがGSXを取り囲み、原因を探った。キルスイッチが入っているわけでも、チョークが引きっぱなしになっているわけでもない。ヒデが少し試乗してみたが、「こりゃダメだわ。とても金沢までは走れんぞ。」と言う。燃料系統の故障か?とりあえずシートを外すと、信じられない光景が目に飛び込んできた。何と、バッテリーケーブルのマイナス端子が外れていたのだ!電極のネジはちゃんと締め付けられており、その上にケーブル端子が自重で垂れ下がって、かろうじて接触している。よって、自然とネジが緩んで外れたのではない。明らかに人為的ミスだ。マコちゃんに心当たりはなかった。ひょっとして、前回の点検の時から?よく今まで走っていられたものだ。マイナス電極付近はこげていた。放電の跡であろう。バッテリー液もほとんどなくなっていた。端子を接続してエンジンをかける。なんとか大丈夫そうだ。出発後、例の症状はなくなった。 八日市ICから名神高速に乗り、多賀SAで昼食にした。この時、ウメは自慢のオートフォーカス一眼レフカメラをひざの上に置いていた。さあ出発するか、と立ち上がった瞬間、カメラはひざの上から床に転げ落ちた!ウメはてっきりストラップを首に掛けていたものと思い込んでいたのだ。カメラはレンズが割れ、撮影不能となってしまった。ウメは「最後の最後でなんてこったい!魔女のばあさんの呪いか?オレのケツをなめろ!」などと、気が動転したのか、意味不明なことを言って注目を浴びていた。 多賀SAを出た直後、ヒデが加速して先に行ってしまった。間もなく北陸自動車道分岐地点である。ここでマコちゃんとはお別れだ。なるほど、先行したヒデは、分岐点手前で路肩にバイクを停め、手を振るマコちゃんをカメラで撮影したのであった。…って高速道路は駐停車禁止だっつーの!! あとの5人はひたすら長野県を目指すのみである。 中央自動車道までは混んでいた。クルマの流れに乗っている限り、追い越し車線でも70〜80km/hくらいのスピードである。…とオユタがしびれを切らしたのか、先に行ってしまった。バイクの機動性を活かし、車線変更を頻繁に繰り返しながらクルマの間を縫っていく。いくらウィンカーをしっかり出していても、走行車線から追い越し車線のクルマを抜くのは違法である。しかし、渋滞時で両車線ともに混んでいる場合、イヤでも発生しうることではある。(とはいえ、意図的にやっているのはまずいか…。) オユタに対抗意識を燃やしたのか、ヒデが後に続く。 しばらく走ると、一時的にとは思われるが、追い越し車線がオールクリアになった。直線になった時、隙を突いたヒデはオユタの前に出て、アクセル全開で彼を引き離そうとした。しかしBROSのスピードメーターは160km/hで止まってしまった。37馬力で5速ミッションのBROSでは、これが限界だったのだ。その横を、同じV型2気筒であるオユタのVT250がじわじわと追い抜いていった。VT250は排気量では負けるが、BROSより高い馬力(40馬力)と6速ミッションという武器がものを言ったようである。250ccのバイクに負けて悔しがるヒデであった。 更にその横を、ウメのGSX-R400R-SPとヒロのZX-4が抜いていった。この直線を利用して、最高速アタックをしていたのだ。ところが、メーターが180km/hに達した時、ヒロはビビッたのか、アクセルを戻してしまった。ZX-4の実力なら、210km/hは出るハズなのだが(ウメが2年前に同じZX-4で実証済み)。 実はヒロは最近、整備不良から走行中にチェーンが切れる!というアクシデントに見舞われて以来、慎重になっていたのであった。チェーンが切れたのは神奈川の彼の寮のそばで、突然アクセルを開けてもエンジン回転数が上がるだけで、全くトルクがかからなくなってしまった。何が起こったのだとパニクッていると、後ろから犬の散歩をしていたおじさんが、「チェーン!チェーン!」と叫びながら、切れたチェーンを持って来てくれたのであった。もちろん、今装着しているチェーンは新品である。 さて、スピードメーターは190km/hまでしか刻んでいないので推測でしかないが、最終的にGSX-R400R-SPの最高速は230km/hくらいまで延びた。さすがはスポーツプロダクション。イグナイター交換のクロスミッションである。 一方、オフロードバイクのDT200Rに乗っているカンちゃんは、他の4人の暴走には加わらず、クルマの流れに乗ってマイペースで走行していた。そして、予めみんなで休憩場所として決めてあった中央自動車道恵那峡SAに着いたのは、先頭のウメが到着してから、10分と経ってはいなかったのである。しょせん、ず〜っと200km/h以上で走り続けでもしないと、大した差はつかないのであった。 その後は安全運転を心掛け、夕方までには全員無事に帰宅した。 |
グレートツーリング外伝 '91 in 御前崎 |
メンバー(マシン) | ウメ(GSX-R400R-SP)、ヒデ(BROS PRODUCT TWO)、ヒロ(ZX-4) |
今年最後のツーリングにどこか行こうか?と、厚木市にあるヒデの下宿でウメ、ヒロの3人は徹夜でテレビゲームをしながら計画を立てた。もう11月だし、行くなら暖かい所がいい。そして1泊2日で手頃な所は…ということで御前崎に決定した。 ちなみにこの時、ウメは海老名市、ヒロは厚木市(ヒデの近く)に住んでいた。 |
11月16日(土) | 天気:晴れ | ||||||
8時、ヒロの下宿に集合。さすがにこの時期の朝は寒い。 R1の箱根峠までは週末だけあって道が混んでおり、峠もとても“攻める”という訳にはいかなかった。箱根神社で一休み。 沼津市に入ると寒さも緩み、道は快適に流れた。このエリアのR1は、片側2車線でひたすらまっすぐである。3台のマシンは法定速度プラスアルファで巡航していた。ところが地元のクルマにバンバン抜かされる。平気で100km/h以上で巡航していくクルマ達には感服した。静岡県民恐るべし! 御前崎は暖かだった。とても11月とは思えない。冬が過ごし易い、といのもうなずける。時間も早かったので、海岸で野郎3人はボ〜ッと海を眺めていた。ここら辺は赤海亀の産卵地としても知られている。 | |||||||
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11月17日(日) | 天気:晴れ | ||||||
いよいよツーリングも最終日!(っていうか1泊2日なのだが) 帰りがけに、まず浜岡原子力発電所のPR館を見た。さすがに施設はきれいで、“クリーンなエネルギー”という印象を与えるのには成功している。 お次は天女の羽衣伝説で名高い「三保の松原」に寄った。どんなきれいな所かと思って期待していたのだが、「え?こんな所にあるの?」というほど町中っぽい場所にあり、ただの砂浜といった感じで、少々がっかりした。しかし売店で試食した魚の干物がやたらとうまかったので、思わず買ってしまった。 箱根を越えるとひどい渋滞。ず〜っとすり抜け。厚木付近までたどり着く頃には、辺りは暗くなっていた。 ヒロの下宿で先程買った干物を食べ、解散した。 |
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