エピソード「ねじがね〜じ!」によって、九死に一生を得たオレは、その後の人生を慎ましく生きてきた。しかし、一旦悪魔に魅入られたからには、その呪縛から簡単に解き放たれることはできなかったのだ! 「グレートツーリング '04 in 茨城 & 千葉」から帰って来て、オレはすぐさまファイヤーブレードの購入先に行って、純正部品(クラッチレバーのネジ)を発注すると同時に、なんでこんなことになってしまったのかについて聞いてみた。バイク屋のおやじさんによると、ツーリング直前の車検時には、このネジについては特にメンテナンスを行っていなかったという。それはつまり、増し締めもしていないということではあるが、とにかく、締め忘れではないようだ。 ということは、振動によって自然と弛んできたということになる。部品が納品されてから、自宅で検証してみた。まず、わざとネジを(指で回せるくらいに)弛めて、エンジンをかけた。アイドリングくらいではびくともしない。アクセルをあおっても同じ。それではとクラッチのON、OFFを繰り返してみた。すると200回くらいでようやく半回転した。この時点で手首が痛くて、試験続行不可能となった。まあ、実際の走行時における路面からのショックとかが複合的に重なり合えば、もっと早いペースで弛んでいくのであろう。それにしても、キッチリ締めてある状態から自然に弛み出すことなんてあるのだろうか?設計ミスによるものであれば、世界中で同様の現象が発生しているはずだし…。とにかく、新品のネジをしっかりと締めたので、一安心である。その後、しばらくは問題なかった。そのうち安心感からか、ネジのこと自体頭から消えていた。 そして、ゴールデンウィークから5ヶ月後、「グレートツーリング外伝 '04 in 福井」1日目の、呼鳥門に併設されているレスト有情でのことだ。何気に例のネジを見ると、なななんと!また弛んでいるではないか!?しかも、今にも外れそうだ!慌てて締めたが、これは一体どういうことだ?ひょっとして受け側のナットに問題があるのか?それとも、家の近所にオレを恨んでいる者がいて、こっそり車庫に侵入し、シートカバーをめくってネジを弛めているのか? |
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これでは、これからのツーリングで常に不安にかられなくてはならず、その為のストレスから、胃潰瘍になるかもしれん!いや、既に最近胃腸の調子が悪い。きっとこのネジのせいに違いない!また、走行中に気になって、視線が安定せず、事故に結びつくことだって考えられる。そうだ、きっとこのバイクは呪われているのだ!かくなる上は…、 |
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