オユタ

oyuta1.jpg
ニックネーム オユタ
性別
年齢 4x才
住所 長野県松本市
職業 製造業
趣味 オートバイ、先物取引


歴代マシン

JOG
(ヤマハ)
所有期間 大学の時
選択理由 下宿の先輩から1万円で買った。今思えば、高かった。あの先輩は、優しいようだが、実はケチなのかもしれない。
長所 スクーターなので、クラッチ操作が不要。
短所 スクーターなので、ニーグリップができない。不安。
燃費 忘れた。
総合評価 【手放したワケ】大学の駐輪場で盗まれた。盗難届を出し、数ヶ月後、竹やぶから発見されたものの、すでに動かず。
MTX50R
(ホンダ)
所有期間 大学の時
選択理由 風呂屋のバイトで一緒だった高校生から、買った。
長所 50ccのわりに、でかい車格。125ccのフレームを共用しているのだろう。
短所 免許取りたての友人が、125ccの古い4ストマシンに乗り、実にゆっくりと加速しているのに、ぜんぜん追いつけなかった。
燃費 忘れた。
総合評価 オフロードタイプのマシン。近くに、通称「階上(はしかみ)砂漠」と呼ばれるオフロードコースがあったが、そういうところは、走ったこと無し。CRM50なんかのほうが、遊べると思う。
【手放したわけ】エンジンから異音がするようになったな、と思っていたが、数日後、減速した時、「ういーんんん…。」と、そのままエンジンストップ。友人が「くれ。」と言うので、持って行ってもらった。直して乗ろうと思っていたらしいが、断念したとのこと。
RZ-250R
(ヤマハ)
所有期間 大学の時。2週間だけ。
選択理由 風呂屋のバイトで一緒だった高校生から、5万円で買った。
長所 パワーバンドに入った時の加速が、気持ち良い。
短所 燃費が悪い。
燃費 12km/リットル
総合評価 最高速は、180km/hぐらいか。あまり乗らなかったので良く分からないが、同じ型に乗っていた人の話しによると、低速の取りまわしは辛いらしい。
【手放したワケ】同じ下宿のヤエガス君が、「ちょっと、試乗させて。」と言うので貸した。だいぶ時 間が経ち、軽ワンボックスに乗っけられてきた彼は、苦笑いを浮かべ、言った。「ごめーん、やっちった。」ちょうど道路に段差があったので、跳ね、標識に突っ込んだ。一旦停止表示があり、そこで止まっていれば、跳ねることはない場所だったが、標識を見落とし、そのまま突っ走ったらしい。5万円で買い取ってもらった。その後、ヤエガスはどこかの高校生にその壊れたマシンを売りつけ、高校生は、ヘッドライト周りを交換し、乗っていた。
GSX-R400
(スズキ)
所有期間 大学の時
選択理由 五戸のバイク屋さんで買った。社外マフラーと、純正マフラーがあり、社外のほうをつけると高くなると言うので、純正をつけてもらった。あのオヤジは、眠そうな目をして、人がよさそうに見えるが、結構、ケチかもしれない。
長所 特にない。
短所 FZR400Rにゼロヨン、燃費ともに勝てない。
燃費 忘れた。
総合評価 【手放したワケ】講義が無かったので、下宿に戻った。友人の後ろを走っていたが、その友人、対向してきた軽ワンボックスカーとぶつかりそうになっている。それをみて、気持ちがそっちに行ってしまい、気づいたら、自分が突っ込んでいた。タイヤ、ブレーキパッド、オイル交換をしたばかりなのに、廃車。五戸のバイク屋のオヤジが、クレーンで運んで行ったと言う。クレーン代1万円、後日取られた。やはりあのオヤジは、ケチだ。
VT250
(ホンダ)
所有期間 大学の時。
選択理由 大学の同級生から買った。
長所 燃費が良い。
短所 遅い。ALTO WORKS(550cc二人乗り)に、ゼロヨンで勝てない。敵は140km/hでリミッターが効いた為、ようやく追いついた。
燃費 ツーリングなら、30km/リットル。
総合評価 遅かったが、燃費は良かった。軽快なハンドリングで、なかなか乗りやすいマシンであった。高速道路で、BROSの400ccをじわじわ抜いていったのは、ギア比が違ったせいなのか。
MBX50
(ホンダ)
所有期間 大学の時から、現在も。
選択理由 近所の解体屋から買った。
長所 リミッターがない。
短所 エンジンが、とてもピーキー。
燃費 16km/リットル。
総合評価 さすが2ストだけあり、50ccしかないのに、燃費は悪い。7000回転くらいからがパワーバンド。それより下は、とても走っていられない。リミッターがないので、発進さえ我慢すれば、交通の流れに乗れる。軽いので、どんな渋滞も気にならず、すり抜けができる。
CBR400RR
(ホンダ)
所有期間 1992年〜1995年
選択理由 中古で買った。
長所 特になし。
短所 最高速でGSX-R400R-SPに負ける。中低速トルクが細い。
燃費 忘れた。
総合評価 くせが無く、乗りやすかったように思う。中低速トルクが細かったというのは、ただ単にマシンが老朽化してきただけなのかもしれない。
【手放したワケ】CBR-900RRに乗り換え、ウメの職場の先輩に売った。
CBR900RR
(ホンダ)

所有期間 1995年5月〜2002年6月
選択理由 車体の軽さ。金が無かったので、限定解除はしたものの、400ccに乗っていた。だが、ウメが先にビッグバイクを買ってしまい、触発された。
長所 乾燥重量185kgという車体の軽さ。バックミラーが、でかくて見やすい。
短所 軽いし、馬力控えめ、という割には燃費が悪い。慣れてしまうと、もっと馬力が欲しい。ほどほどに前傾姿勢で、幅が広いハンドルのせいなのか、ツーリングでは死ぬほど肩がこる。
燃費 通勤で14km/リットル。高速で19km/リットル。
総合評価 当時、ヘタな400ccより軽い車重は、驚異的。現在のマシンに比べれば、馬力、車重とも劣ってしまうが、軽いマシン作りへの先鞭をつけたマシンと言えよう。ハンドリングは鋭いらしいが、よくわからない。そろそろ、普段良く使う発進加速が、気持ち良くなくなってきた。体が慣れてしまったのだろうか。オーバーホールの時期に来ているのだろうか。
RGV250γ
(スズキ)

所有期間 2002年6月〜2005年10月
選択理由  CBR900RRファイヤーブレード。馬力を控えめにして車体を軽く作り、機動性を上げるというホンダの意図により、当時としては驚異的な乾燥重量185kgを誇った。そして軽量化は時代の流れともなった。一方、馬力は控えるどころか年々増大していった。
 ビッグバイクを手に入れてから5年の月日が過ぎようとしていた。その間、続々と他のGTECメンバーも大型二輪免許をゲットし、最新のビッグバイクを購入していった。
 ツーリングに行き、高速道路でかえっこした時、新しいマシンのスムーズさ、作りの確かさを肌で感じてしまった。CBR900RRの2000年モデル、この軽快さは何だ。慣らし運転中だから思う存分は回せなかったが、それでもアクセルをあければ軽やかに「クイ〜ん」と低速からストレスなく加速して行く。車体のコンパクトさとも相まって、速度域こそはるかに上だが、まるで400ccに乗ってるみたいだ。
 ハヤブサの怒濤のトルクときたら一体何だ。フルスロットルにする前に、覚悟を決めないとならない。前を走っている車があっという間に近付いてくる。恐ろしく速度が出ているくせにこの安定感。自分のマシンと同じタイミングで減速すると足りず、前の車に追突しそうになってしまう。
 そして自分のマシンに戻った時。年式の古さを感じさせる、この作りの貧弱さ、振動、非力さは何だ。4,000回転以下は使いものにならない。普段感じる「少し気になる」程度の欠点が、大きな欠点に感じる。タイヤも減っている。来年は車検だ。維持費が掛かる。実際、前回の点検と車検で、ホイールのベアリング等がヘタっていて色々と交換したので、合わせて30万円もの大枚が飛んでいった。250ccの新車が買えるじゃん。
 と言うわけで、ちょうどその時、大型二輪免許は取ったものの、まだ250ccに乗っていたフクちゃん(ウメの会社の元同僚)とバイクを交換する交渉がまとまった。
 目の前にしたRGV250γは、しかし、見た目に汚く年期が入っている。それもそのはず。1990年式で、フクちゃんも中古で買っているのだ。走行距離が21,000kmと控えめなのと、規制前のフルパワー(45PS、3.9kg-m)がせめてもの救いか。
 試乗してみると、低中回転のトルクがか細い反動で、パワーバンドの加速は面白い。だが、左折で勝手にハンドルが切れ込み、非常に怖い。本当にこのマシンでいいのか?だがフツーの250ccでは、このパワーバンドの加速感は得られまい。「2ストはプレミアが付いていますからねぇ…。」と言うフクちゃんの言葉にも惑わされ(騙され?)、迷った末に購入。
長所 ・車検がない、税金、タイヤ代等、維持費が安い。
・車体の軽さは住んでいる借家の裏から出すのに苦ではなく非常に助かっている。
・キックだからバッテリー上がりが怖くない。
・パワーバンドの加速感がよい。
・エンジンを使い切る楽しさがある。
・切り返しが軽い。
・峠道で腕さえあればビッグバイクをカモれるかもしれない。
短所 ・カウルがペラペラだし、メーター周りも必要最小限の作りで、ちゃちい。
・荷物入れにカッパが入らない。
・荷物入れがオイルまみれだ。
・オイルの補充口が荷物入れの奥にあり入れづらい。
・荷物入れはタンデムシートの下に潜んでいるが、鍵穴が左タンデムステップの奥にあり、いちいちステップを上げ下げしなくてはならず面倒臭い。
・荷物入れをあけると本体とタンデムシートとがワイヤー2本でつながれているが、いらない。しまう時にワイヤーをホーミングしなくてはならず面倒臭い。
・イグニッションキーを切る時、一番左がPARKINGになっている為OFFを通り越して入ってしまい、知らず知らずのうちにストップランプがボヤーッと点灯していることがある。通常、OFFとPARKINGの間にはもっと抵抗感があっていいものだと思う。このガンマはハズレなのだろうか。いや、タンデムシートオープンの鍵穴が奥に潜んでいる左タンデムステップのベアリングも減ってしまっていてロックが甘く、気付くと左のタンデムステップが出ていることもよくあるから、鍵も減ってしまったのか?
・セルが付いていないのでキックが面倒臭い。
・エンジンがしっかりと暖まっていないせいなのか、乗り出してから水温計を確認し暖まっているようなのでパワーバンドまで引っ張ろうとするが、一回目は途中で吹け上がらない。
・バックミラーが非常に見づらい。
・ライトが非常に暗い。
・燃費が悪い。前に乗っていたファイヤーブレードと比べ、車重は軽いが馬力は半分ちょっとしかないくせに、燃費はどっこいどっこい。通勤で14km/リットル。高速で19km/リットル。
・低速トルクがなく、スカスカ。一旦停止後の右左折は非常に気を使う。
・2ストオイルの補充が面倒臭い。
・ハンドリングに多少癖があるような気がする。倒し込むとあるポイントから急に倒れ込むので怖い。
・プレミアが付かない。プレミアが付くのは程度のいいマシンだけなのだそうだ。
燃費 通勤で約14km/リットル。高速で約19km/リットル。
総合評価  フクちゃんから買ってはみたものの、やっぱり低速トルクはスッカンスッカン、直進なのにハンドルがヨロヨロしてしまい、すり抜けなどとんでもない。思い切って傾けようとすると、ある角度から突然激しく倒れ込もうとし、転ぶかと思った。
 高速道路も走ってみた。180km/hまでは出たが、残念ながら加速感はビッグマシンの比ではない。これでは他のメンバーに点にされてしまうに違いない。そう、あのヒロ君にすら、だ。
 と、リミッターが効いたようで、突然エンジンの回転数が落ちた。そのまま吹け上がらなくなり、アクセルをオンしたりオフしたりとあがいてみるが、復活せず。まるでエンジンを切ったようだ。120km/hまで速度が落ちたころ、ようやく加速開始。なんだってんだ一体全体これは。いかに燃料カットするって言ったって、ここまでカットするこたぁないだろう。ガス欠か?エンジントラブルなのか?ICを無事に降りられるのか?不安でいっぱいになってしまった。
 料金所までは無事にたどり着いたようで、ホッと一息、ふと、周囲を見ると、まるで煙幕を張ったかのように真っ白な煙がもうもうと漂っている。「ふん、オイル上がりの整備不良のトラックだろう、どうせ!」後ろを振り返るとマイγのチャンバーから!? 料金所のオジサンも目を丸くしていた。やばい、リミッターを効かすほどに走ったせいでピストンが焼きついたか。いや、そんなはずは。2ストオイルが高回転になるとうまく散布されなくなるとか。どうしよう。修理に何十万も掛かったら?
 脇に停車してみたが、エンジンは掛かっているし、そのまま発進。特に走りに問題はないようだ。これは正常なのだろうか?壊れているのだろうか?恐ろしいマシンだ!
 とにかくタイヤ交換をしようとバイク屋さんに持っていき相談したところ、操縦系の不具合はタイヤ交換で様子を見ましょう、ということで、併せて簡単なオーバーホールも行なった。おかげでタイヤ代も合わせると30万円弱も掛かってしまった。ファイヤーブレードを16万円で売り、γは5万円。差し引き11万円をゲット。で、出て行ったカネがこれだ。車検通せたな…。
 最新マシンに試乗したおかげですっかりファイヤーブレードには幻滅してしまっていたが、冷静に考えると、タイヤは減っていたものの車検まではまだ1年以上あり、大きな整備は1年前に終わっていたので、今あわてて手放す必要はなかったのではないか?…いやいや、借家の裏への出し入れ、両隣にはお隣さんの車が止まっている。そのすき間をバイクを倒さないようにしてふうふう言いながら押していく。これが辛いから手放してよかったのだ。γだから出し入れがすいすい楽々なのだ〜っ!
 整備後、直進の安定性は出たし、コーナリングもましになった。その後はまだ高速道路を走ったことはないが、今では煙幕を吐くこともなく、エンジン自体にも大きな問題はないから、こびりついていたオイルが燃えただけなのかもしれない。っていうか、フクちゃんエンジンちゃんと回してたか〜!?
 そしてウメのハヤブサと走る日がやって来た。よもぎこば林道からビーナスラインに入り霧ヶ峰、引き返して美ヶ原へのコースだ。案の定、世界最速マシンとの誉れも高いハヤブサ、ワインディングでも速かった。立ち上がり加速がケタ違いだ。一方のγときたら、おいしい回転域を逃すと全く加速しない。かなり引き離され、霧ヶ峰のドライブイン駐車場でとっくのとんまに休憩していたウメは、“大”とは言わないまでも、“小”に行く余裕はあったのではないだろうか。
 美ヶ原へ向かい、ハヤブサに対抗すべく、パワーバンドをキープする走りを心がけてみた。そしたらけっこう行ける!以前所有していたCBR400RRでは、パワーバンドキープなど怖くてできなかったし、第一パワーバンドキープの走りなんて考えてもみなかった。γもCBR400RRに匹敵するパワーはあることだろう。最初に乗ったマシンがこのγだったら恐ろしくてできなかったかもしれないパワーバンドキープだが、ファイヤーブレードに乗っていたせいか、別段恐ろしくは感じない。
 ヘアピンカーブの連続区間でハヤブサにはぶっちぎられてしまったが、それまではなんとか視界に入っていた。しかしこのパワーバンドキープというのは簡単なものではない。少しでも気を抜くと、回転数は落ちてしまう。一旦そうなってしまうと、なかなかパワーは復活してくれない。自分で言うのも何だが、それなりにテクニックを要求されるのだ。
 それにしても、今にも壊れてしまいそうなエンジンの音だ。こりゃ、走行21,000kmとはいえ、ビッグマシンの3倍はエンジンが回っているんだから、エンジンのヘタり具合だけをビッグマシン換算してしまうと、60,000km分くらい走っているんじゃないか?
 2度目のビーナスライン。今回は乗り慣れてきて感じもつかめてきたし、タイヤの皮もむけてきている。ハヤブサは相変わらず優位に立っているが、アレッ!?と思ったことがある。そう、ウメのブレーキングポイントが妙に早いのだ。γは、車重の重いハヤブサよりも奥までブレーキングポイントを遅らせることができるようだ。やはり軽い車体は武器になる。タイヤの細さゆえか、コーナリングの切り返しも軽快だ。前回ちぎられたヘアピンでも何とかついていけた。
 3度目のビーナスライン。初っぱなからパワーバンドに入れまくり。立ち上がり加速の違いで一旦は離されるが、突っ込み勝負でハヤブサに喰らいついていく。一緒に走っていたヒデのファイヤーブレードは、走り慣れていない道の為か、既に遥か後ろだ。ハヤブサがコーナーを抜けた所で道路の真ん中をノコノコ歩いていた子鹿にぶつかりそうになり、スローダウン。その隙に更に距離を詰める。ついにウメに譲られてハヤブサの前を走る。譲られてしまったからには、そりゃもう猛烈にがんばって走るしかないじゃないか!
 後ろを見る余裕もなくがむしゃらに走り続け、終点間近、つづら折りのカーブの連続。この辺はγの苦手ポイントなのか、ちょうどよいギアの選択ができない。2速では遅過ぎ、1速まで落とさなくては、加速しない。だが1速ではすぐに吹け切り、2速へとギアチェンジするたび、ガゴン!とものすごい音がするのだ。回転を合わせなくてはならないのか?そんなテクニックは使えないから、とにかく先に進んでくれ、と気持ちだけがはやる。
 結局最後までハヤブサを引き離すことはできなかった。が、終点の駐車場でウメが一言、「速いなぁ。付いていくのがやっとだったぞ。」と言われてにんまり。やはり2ストは速い!
 とは言ったものの、疲れ果てた。エンジンをはじめ、各部に相当な負担が掛かったことだろう。これが排気量の差ってものだ。ハヤブサなんてほとんどギアチェンジしなくたっていいのに、こっちは高回転をキープしながらの走りだから頻繁にギアチェンジが必要だ。
 峠では前に乗っていたファイヤーブレードと同等なスピードで走ることができる。よって、疲れは倍増するが、250ccでもいいじゃないかということになるかもしれない。確かに、全開走行できる楽しさもある。だが、オレは峠だけを走る為にバイクを持っているのではない。このマシンはオールマイティに楽しめる乗り物ではない。とてもロングツーリングに出かけたいなんて気にはならないのだ。
 このバイクはおもしろいのだが、同じ燃費ならやはりビッグバイクがいいな〜。しかし維持費の安さ、車体の軽さは捨てがたい。けどやっぱりそのままファイヤーブレード持っときゃよかった。借家じゃなければな〜、給料もっともらえりゃな〜、そこが一番の欠点だな〜。
 しかし、2005年10月、唐突にγとの別れは来たのであった。(詳しくはエピソード「三才山に散ったγ」を参照のこと。)
バンディット250
(スズキ)

所有期間 2006年4月〜2009年4月
選択理由  GSX-R400に乗っていた大学時代に八戸のレッドバロンで試乗したが、まず何と言ってもスタイルがよく、なおかつ10,000rpm以上まで小気味よく回るエンジンがとてもいい感触だった。
 時は流れ、中免を取得した妹が250ccのバイクを欲しがっていて、ちょうど(「グレートツーリング外伝 '96 in 伊東」に参加した)ドテッチがバンディット250を手放すと聞き、彼女はそんなにエンジンを回して走る人ではなかったので、マシンの状態もいいだろうと、すぐさま妹に勧めてしまった。しかし、購入はしたもののほとんど乗らず、そのうちエンジンが掛からなくなってしまった。バイク屋でキャブレターを整備し、なんとか動くようになったが、それでも乗らなかった為、またすぐに動かなくなった。自転車も含め、乗り物というものは乗らないとすぐにダメになってしまう。
 購入してから2年。このままでは朽ち果ててしまうと思い、「修理代を持つから貸せ。」と交渉し、OKをもらった。行きつけのバイク屋でオーバーホールし、「グレートツーリング '06 in 北海道 & 東北 」に参加。
長所 ・イタリアンテイストという言葉がしっくりくるような艶っぽい車体。エンジンやラジエターを支えるサブフレームをなくした独特なスタイルは、今でも古さを感じさせない秀逸なデザインだ。
・エンジンが8,000〜13,000rpm位まで回るのが気持ちよい。使い切れる楽しさがある。
・ネイキッドなので全身に風を感じて走るのが気持ちよい。
・燃料計が付いていて便利。更にリザーブコックも付いているから安心。
短所 ・4,000rpm以下のトルクがない。空ぶかしならいいのだが、負荷が掛かっていると3,000rpmから全く吹け上がらなくなる。その為、ゆっくりとした発進や、交差点を曲がった後の立ち上がりがギクシャクする。RGV250γも低速トルクがなく、立ち上がり時に困ったものだが、まさか4ストでこんな目に遭うとは思ってもみなかった。
・γとどっこいどっこいか、それよりも悪い燃費。
・数日放置しておくとエンジンの掛かりが悪くなってしまう。セルスターター付きでこんなにエンジンの始動性が悪いマシンにはかつて巡り会ったことがない。
・高回転でアクセルを開けると、整備不良のディーゼル車並みとまではいかないものの、黒煙を吐く。
・サスペンションが柔らかいせいか、大きなうねりを乗り越えた後ボヨヨ〜〜ン!と跳ねるのでとても怖い。
・シートの外観はグラマラスだが、その下の荷物入れは意外と狭く、カッパがなんとか入る程度。
・荷掛けフックはシートの左右に二本ずつあるが、その片側の2本の間隔が狭く、ゴムを引っ掛けても広範囲に被さらない為、心許ない。ドテッチがナンバープレートの留め具に荷掛けフックを増設してくれてあるのが非常に助かる。
・メーターは目盛りだけなら190km/hまで刻んであるものの、実際は172km/hしか出ない(荷物なしでべったり伏せて下りならもう少し出るかも)。
・ネイキッドなので寒い。
・140km/h以上で風圧によりタンクバッグが体に張り付く為、タンクバッグを胸で押さえつつ走らなくてはならない。
燃費 高速道路100km/h巡航で約16km/リットル。下道80km/h巡航&フル加速の追い越しありで約14km/リットル。先日はついに、そこそこの距離を普通に走っていたつもりなのに13km/リットル台を叩き出してしまった。
総合評価  スタイルを除くと、捨ててしまいたい程ひどいマシン。昔試乗した時のイメージがよかっただけに、実際に日常で乗ってみると、ガッカリだ。異常な燃費の悪さも含め、エンジン性能はたまたま外れに当たったのか?不動期間が長かったせいなのか?しかし、インターネットで色々と検索してみると、走りや燃費に関しては、ほとんどが自分と似たようなインプレッションである。カンちゃんのFZR250Rはレーサーレプリカのくせして、街乗りでも約28km/リットル走っていた。あの男はレプリカ系を乗り継いでいながら、走りは全くおとなしいのであるが、それを差し引いても雲泥の差がある。やはりこの燃費は異常だ!もはやエンジンのセッティングやギア比云々の問題ではあるまい。
 中古とはいえ、GSX-R400、RGV250γ、そしてバンディット250の3台とも総合評価はイマイチであり、結果スズキに対するイメージもイマイチになってしまった。こんな経験をしてしまうと、例え今のスズキがすばらしいバイクを売っていたとしても、高いカネを払ってまで試す気にはならない。こういったことはどの業界も同じことである。売れればいいというものではないのだ。大切なのは、購入後にユーザーの満足を得ることではないのか!?
 このバイクを妹に勧めてしまったのは自分なので、深く反省している。妹は買い替える金はないからこのまま乗るそうだ。そして自分は、別の中古品を物色中。そもそも中古品で当たりを引いたことがないような気がするが、やはり金がないので仕方がない。
新生バンディット250
(スズキ)
所有期間 2009年4月〜
選択理由  「グレートツーリング '09 in 四国 & 九州 & 中国地方」に合わせて大胆にオーバーホールし、生まれ変わったバンディット250。印象がガラリと変わったので、再度インプレッションを行うことにする。
改善点  前回のインプレッションで、「スタイルを除くと、捨ててしまいたい程ひどいマシン」と言わしめたバンディット。しかし、地元のバイクショップ「モトショップ・ハマ」にて、キャブレター内部の部品を全て新品にする大修理を行った結果、見事に別物のマシンへと生まれ変わったのだった!
・始動性の向上
 オーバーホール後は一発で始動するようになった。入手当初は、バッテリーが弱っていたこととも相まって、とにかく始動しづらかった。一発目の始動をしくじってしまうと、2度とセルではエンジンが掛からず、何度も押し掛けしたものだった。バッテリーを変えてからは押し掛けすることがなくなったものの、それでもなかなか始動しなかった。
・トルクの谷間の軽減
 3,000rpm付近のトルクの谷間が軽減された。平地なら6速2,000rpmからでも、一応は加速するようになった。残念ながら、軽い上り坂での6速加速だと、3,000rpm付近で失速してしまう。3,000rpm付近でアクセルを固定すると、エンブレ→加速→エンブレ…を繰り返し、ガックンガックンなることもある。それでも、今までと比べると雲泥の差だ。従来はこの状態がひどく、発進時から常に4,000rpm以上をキープして走行しなくてはならなかった。6速でこの谷間を越えることは至難の業だった。
・エンジン音の変化
 普通に4スト4気筒らしい“フォーンンンン…”という感じのエンジン音になった。修理前は、決まった回転数(平地を6速50〜60km/h位)になると、まるでモンキー(4スト単気筒50cc)にでも乗っているような“ポロロロロロ…”というような音がしていた。
・黒煙の減少
 高回転にしても黒煙を吹くことはまれになった。(従来は黒煙吐きまくり。)
・高回転の吹け上がりの良さ
 大学時代に試乗したバンディット250の気持ちよさに近づいたのではないだろうか。ビッグマシンと一緒に走ってしまうと置いていかれるが、単独走行なら充分な加速だと感じられ、気持ちいい。ただし、最高速は少し落ちた。
・燃費向上
 修理後は、ようやく250ccと言ってもよい燃費となった。従来は、並み居るビッグマシンをさしおいて、毎回馬力で4倍弱の差があるウメのハヤブサ(1300cc、高燃費走行とは無縁な走り方)よりも油を喰う状態が続いていた。それが今では、一般道ならばGTECで一番高燃費を誇るカンちゃんのサンダーエースといい勝負になった。(…っていうか、いくらカンちゃんがエンジンを回さないとはいえ、サンダーエースって燃費良すぎるのじゃ?しかも5速のくせに。)
不満な点  今も不満な点は多々あるものの、おそらく元々持っている特性なのだろうから、潔く諦めよう。
・3,000rpm付近のトルクの谷間
・燃費
 250ccなんだからもう少し延びてほしい。
・最高速
 以前の方がガソリン供給量が過多だったせいで、最高速は延びていたのかもしれない。
燃費 グレートツーリング '09 in 四国 & 九州 & 中国地方」における実績。
・平均19.4km/リットル(従来比約30%以上向上)
・最低16.2km/リットル
・高速道路で、110km/h(巡航速度)くらいから6速のまま140km/h以上まで加速(追い越し加速)し、再び110km/hまでエンジンブレーキで減速、を繰り返す走行で、最高21.7km/リットル。
なお、一般道は6速2,000rpmも多用し、信号待ちではエンジンOFF。
愛の遍歴  今まで数々の男達の手に掛かったバンディット250。その愛の遍歴をまとめてみよう。
・整備1回目(妹所有時)
 妹が全く乗らず、エンジンが掛からない状態となっていたので、妹の知り合いの元バイク整備士さんに、とりあえず動くようにしてもらった。1万円(お友だち価格)だったとのこと。
・整備2回目(妹からの譲渡時)
 妹がまた全く乗らなかったので再び不動となり、ウメ行きつけのバイクショップで、とりあえず動くようにしてもらった。エアクリーナー交換、プラグ清掃、だったかな?幾らだったかは忘れた。
・整備3回目
 どうにも調子が悪い。それに、妹の発言が頭にこびりついて離れない。「発進する時とか右折の時に進まないんだけど。それっておかしくない?」うーむ、言われてみれば…。「このマシンはこんなモンなのだろう。」「トルクの谷間がある回転数よりも上の回転をキープすれば一応走るし。」と思っていたが、よくよく考えてみると、その言葉、的を射ている。マコちゃんがかつて所有していたGSX-R250と基本的に同じエンジンのハズ。しかし(高回転まであまり回さない)マコちゃんですら、3,000rpm付近のトルクがどーのこーのとか、燃費が悪すぎて、などとは1度も言ったことがなかったような…。セッティングが違うのか? そこで、カンちゃん行きつけのバイクショップに不具合症状を訴え、キャブレターのオーバーホールを決行。ジェットニードル、パッキン類を新品交換。金3万円也。整備後、店長さん曰く、「気になるのが、アイドリング時、最初はいいけどエンジンが暖まると止まるんだよね。まぁ、大丈夫だとは思うけど。」その通りで、乗り出しのエンジンが冷えている時は3,000rpm付近のトルクの谷間が消え感動したものだが、暖まると再現し、不調に…。
・整備4回目
 前回のオーバーホール後、エンジンが冷えている時は調子がいいのだが、暖まるとトルクの谷間がひどく、高回転の延びはモサモサとし、最高速は140km/hがせいぜいとなり、高地(渋峠)では全く吹けあがらない状態に。「もうこのマシンはどうやっても無駄なのだろう。」と諦めていた。どうするか。妹に返すか?しかしこの状態で返すのも怖い。未だにバイク初心者の彼女は、バンディットの不調が原因で、事故に遭ってしまうかもしれない。
 そんな時、モトショップ・ハマを訪れる機会があり、社長のハマさん曰く、「たいていのバイク屋さんでは、不動車をとりあえず動かす、という程度で済ますことも多い(もちろん、おカネをなるべく掛けたくない、というユーザー側の要望もある)だろう。しかし、それでは不十分だ。例えば錆。錆を取ればその分、部品の肉が減り、それがガソリンの流量調節する部分であれば、ガソリンが濃くなってしまう。」…なるほど。「やるなら、徹底的にやらないとダメだ!」これら力強いお言葉により、最後の可能性に掛けてみる気になり、見積もりを依頼した。数日後、出てきた見積もりは…高くても5万円くらいを予想していたのだが、大幅に裏切られ、10万円超!ゲーッ!? 「(社長)4気筒あるからねー、部品代も4倍になっちゃうんだよねぇー…。」(前回整備の明細があれば、その時新品にした部品はそのまま使えるとのことだったが、残念ながら紛失していた。) このマシンにそこまでカネを掛ける価値あるのか!? バンディット250、今まで何人もの男達の手に掛かっても満足することはなかった。また同じことになるのではないか? …えーい、ままよ、日本の景気回復に貢献しようじゃないか。「お願いします!」
 そして修理を実施した結果、何と、ある気筒のパッキンの組み付けがうまくなかったようだ。円形であるはずの部品が、ゆがんでいた。「これじゃあ実質3気筒で走っていたようなモンだよ。」どーりで逆に不調になったわけだなぁ…。果たして、走り出してみると確実な手応えを感じた。6速でも、あの頑固な3,000rpm付近のトルクの谷間は、見事に軽減していた。これがバンディット250の本来の走りなのか!?
 なお、前回オーバーホールしてくれたバイクショップ店長さんの名誉の為に言っておこう。それは、猿も木から落ちる、ということだ。結果的にオーバーホール時の整備ミスが発見されてしまったわけだが、不調を訴えて持ち込めば、再度見てもらえたことだろう。店長さんはずーっとバンディット250の調子を気にしていてくれていたらしい(カンちゃん情報)。それをしなかったのは、こちらが引っ越してしまい、足が遠のいてしまった為もあったが、何よりもこのマシンには幻滅しまくっていたので全く前向きになれなかったのだ。
・整備5回目
 エピソード「チェーンの切れ目が縁の切れ目?」を参照のこと。


 バイクは、事故を起こすと、大怪我をする可能性が高いのだが、なかなかやめられない。
 立派な四輪車に乗るようになると、バイクからだんだん遠ざかったりする人が多いように思う。しかし、わたしは、人から1万円で買ったり、もらったりした軽自動車に乗り継いできたせいか、バイクの加速が面白くてしょうがない。
 特に、冬ごもりのあとなど、久しぶりに乗ったりすると、「イヤー、やっぱ、面白いな〜。これで、事故さえなければなー。」と、ヘルメットの中で、言いながら、乗っている。
 事故と言えば、対向車に衝突し骨折、自分は三ヶ月の入院、相手のおじさんが軽いむち打ち、小学生の女の子に接触し軽傷を負わせる、ばぁさんに当たり、二ヶ月入院させる、などなど、人身事故が得意。みなさんは、人身事故だけは、やめたほうがいいと思う。あれは、何の得にもならない。
 例えば、「夜は対向車のライトが見えるから。」などと、いい気になってブラインドコーナーを走っていくあなた、今すぐその考えは捨てよう。一番危険なのは、対人間なのだ。夜は、人、自転車を発見しにくい。カーブの先にいるのは、チャリンコを押しながらトボトボと道を横切っている、お年寄りかもしれないぞ。


back.gif main.gif