グレートツーリング '11 in 四国 & 九州 |
メンバー(マシン) | ウメ(GSX1300R)、ヒデ(CBR900RR)、ヒロ(GPZ900R) |
GTECメンバーの野郎共が47都道府県制覇を成し遂げて以来のグレートツーリングは、ツーリング制覇マップの中で走ったことのない道を埋めるのが主な目的になっている。もちろん、全ての道を制覇するなんてほとんど不可能なので、まずは北海道、本州、四国、九州の海岸線を埋め尽くそうと企てているのだ(沖縄は達成済み)。ただし、主要道以外の細い道までをも条件とすると大変である。そこで、先述の制覇マップ(1/180万という大雑把な日本地図)で見て、“それっぽく”見えればよしとしているのだ。 今年のツーリングでは、抜けていた次の沿岸エリアを走る予定である。 ・兵庫県神戸市〜岡山県倉敷市 ・愛媛県今治市東側 ・大分県佐賀関港〜宮崎県延岡市 ・鹿児島県大隈半島東側のR448 これにより、九州と四国は“ほぼ”達成できることになる! |
4月29日(金) | 天気:晴れ時々曇り | ||||||||||
9時、長野自動車道みどり湖PAに集合。ツーリングの計画当初にエントリーしていたオユタが、直前になって仕事の関係上どうしても行けなくなってしまった為、今回のメンバーはウメ、ヒデ、ヒロの3人だけとなった。(イラスト↑をウメが描いた時点ではオユタが行く予定だったので、バンディットカラーのMS-06CザクUが描かれたままとなっているのはご容赦願いたい。) そのオユタと、マコちゃんが見送りに来てくれた。(オユタは会社へ行く途中。)
昼食後、12時40分に養老SA出発。約80km先の草津PAで給油。覚悟はしていたが、給油待ちの車列は、昨年の「グレートツーリング '10 in 九州」にも増して長かった! また、ここで給油中、ヒデのバイクのキーが折れるというアクシデントもあった。昔曲げてしまったことがあり、その部分が金属疲労で弱くなっていた為、燃料タンクの給油口を締める際、ついにポッキリ逝ってしまったのである。幸い、予備のキーを持参していたのと、キーシリンダーの中では折れなかったので、ツーリングは続行できた。
大津SAでは、いちご大福を喰らい、14時50分に出発。昨年も長野自動車道みどり湖PAに集合した時間は一緒で、途中の渋滞はなく、大津SAを出発したのは14時40分だった。今回は渋滞が何箇所かあったにも関わらず、10分の遅れとは、さすがは機動力に長けるバイク。クルマだとこうはいくまい。(もっとも、昨年はフェリー乗船時間に対する時間調整の為に、大津SAでたっぷり40分間の休憩を取った。今回の休憩時間は20分。それを差し引くと、30分程度の遅れである。) 例年なら、ここまで来ると気温が上がり、暑い位なのに、今年は涼しく、走ると肌寒い。 西宮ICで高速を降り、そこから程近い西宮神社に15時55分着。西宮神社は、阪神高速3号神戸線とその下のR43に隣接し、日本に約3,500社ある、えびす神社の総本社である。毎年1月10日午前6時の開門と共に、門前に待ち構えていた大勢の人達が230m先の本殿を目指して駆け出して、3着までにゴールした者がその年の福男となる「福男選び」は有名だ。(“福男”ではあるが、女性も参加できる。) 途中3箇所あるカーブが曲者で、毎年ドラマを見せてくれる。庭園もあり、それなりに綺麗ではあったが、敷地は想像していたよりも狭かった。
舞子公園からは、明石海峡大橋を間近で眺めることができる。これがなかなかの迫力!そしてここには明石藩舞子台場跡(舞子砲台跡)もある。幕末の1863年(文久3年)に外国船の侵攻に備えて勝海舟指導のもとに明石藩が築造した砲台場の跡で、石垣がほぼそのままの形で残っている。ベンチを兼ねた(?)大砲のオブジェがなんともかわいらしい。
明石城は徳川家康の曾孫である明石藩小笠原忠真が築いた城である。築城は1618年(元和4年)とされている。当初、天守は築かれる予定だったが、実現せず、石垣の四隅に坤櫓(ひつじさるやぐら)、巽櫓(たつみやぐら)、乾櫓(いぬいやぐら)、艮櫓(うしとらやぐら)が建設された。この内、坤櫓が天守閣の代用となったようだ。坤櫓と巽櫓が現存し、国の重要文化財に指定されている。櫓や石垣は1995年の阪神・淡路大震災で被害を受けたが、全面修復されている。 城をちょこっと見て行こうと考えていたのは甘かった。公園内には運動場や大きな池等があり、ジョギングコースにもなっていて、かなり広く、結構な距離を歩くことになってしまった。残念ながら(公開時間が16時までなので)櫓の中を見ることができなかったものの、櫓付近からの眺めはなかなかよかった。
本日の走行距離:長野自動車道豊科ICから453km/長野自動車道塩尻北ICから437km | |||||||||||
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4月30日(土) | 天気:晴れ | ||||||||||
8時に宿を出発。ツーリング制覇マップを埋める為、R250→岡山ブルーライン→R2と、倉敷市までは海に近い一般道を走る。明石市ではR250よりも県道718号線の方が海に近いが、そこは冒頭でも述べたように、適当なのである。 高砂市までのR250(明姫グリーンロード)はひたすらまっすぐな片側2〜3車線路が続き、信号も少なくて快適だった。しかし、姫路市に入ってからはごくオーソドックスな国道となり、クルマの流れに乗って、淡々と走った。まるで中華レストランのような外観の道の駅「あいおい白龍城」で休憩。 9時50分に道の駅を出発して、引き続きR250を西進。備前市で岡山ブルーラインへ。 岡山ブルーラインは、かつて有料道路だっただけあり、整備された快適路だ。ただし、追い越し禁止の片側1車線で、登坂車線がほとんどなく(あってもごく短い区間なので)、遅いクルマが前を走っていると、ひたすらストレスを感じることになる。幸い、3人の前に障害はなく、ハイペースで走ることができた。 R2は片側2車線道路なのだが、交通量と信号が多く、ペースがガクッと落ちた。倉敷市のR2沿いにある、マクドナルドなハンバーガーショップで昼食。 30分の休憩後、12時20分に出発。玉島ICから山陽自動車道に乗り、西へ進む。渋滞はないものの、交通量が多い。 福山西ICから一旦一般道(R2)を走り、西瀬戸尾道ICで「しまなみ海道」へ。しまなみ海道は「グレートツーリング '00 in 四国」で走って以来となる。天気は申し分なく、ぽかぽか陽気だ。 ふたつ目の島である因島(いんのしま)の大浜PAで休憩。展望台(結構な距離を歩く)から因島大橋を間近に眺め、13時50分に出発。
公園へのワインディングを楽しむ。そう言えば、前回はヒデのファイヤーブレードが納車ホヤホヤで、慣れないマシンで攻めたものだから、危うく対向車と正面衝突しそうになったものだが、さすがに今では手足のように扱えるようになっていた。しかし、そのファイヤーブレードも、もう11年目とは、月日の流れるのは早いものである…。 14時30分、亀老山展望公園着。やはり展望台からの眺めは素晴らしかった。特に今治へと続くしまなみ海道の橋は絵ハガキのようだ。
今治北ICで高速を降り、R317と県道38号線で今治市東側を南下。今治湯ノ浦ICから今治小松自動車道、そして、いよ小松ジャンクションから松山自動車道へ。基本的に対面通行の片側1車線なので、すぐにのんびりと走るクルマを先頭とする長い車列に追い付いてしまうことから、たまに出現する2車線区間で全力加速を行って、一気に先頭へ出ることを繰り返す。もしもオユタ(バンディット250)が予定通り参加していたら、ビッグマシン達の強烈な加速にとても付いては来れなかったことだろう。伊予灘SAで休憩。 時間的にもう1箇所寄れそうなので、大洲ICで高速を降り、伊予大洲駅側のR56を南下して、「おはなはん通り」に17時25分着。 おはなはん通りとは、明治から大正時代に建てられた土蔵が建ち並ぶ通りで、1966年(昭和41年)にNHKで放映された朝の連続テレビ小説「おはなはん」の舞台になったことから付いた名称である。おはなはん通り自体は100mにも満たない短いものであるが、このエリア一帯が明治の家並みのイメージを残しており、なかなか風情があった。また、近くには昭和30年代のレトロな商店街をイメージして造られたという、「ポコペン横丁」というものもあり、昭和40年代前半生まれのGTEC達でも、無性に懐かしさがこみ上げてきた。
明日は雨のち曇りの予報。西から回復していくらしいが、午前中は絶望的だ。夜、居酒屋から出る時には、既に降り始めていた。カッパを着る覚悟を決めねばなるまい。 本日の走行距離:386km | |||||||||||
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5月1日(日) | 天気:雨のち曇り | ||||||||||
今日は「グレートツーリング '09 in 四国 & 九州 & 中国地方」と同様、佐田岬経由で三崎港からフェリーで大分県(佐賀関港)に渡る予定だ。ただし、今回は豊予(ほうよ)要塞跡見学というイベントが付加されている。 覚悟していた雨であるが、7時頃まではまともに降っていたものの、8時の時点では止んでいた。それでも、空はどんよりと曇っていたし、路面はウェットだったので、カッパを着て出発。 少し走ると、アスファルトは次第に乾いてきた。これは、このまま降られないのでは?という期待が芽生える。 R197で佐田岬半島を西進。半島に入ってからのこの国道は交通量が少なく、また四国電力伊方原子力発電所のおかげか、三崎港までは整備された追い越し可能な道なので、快適に走ることができた。 三崎港を通り過ぎ、佐田岬へ向かう県道256号線の途中で、路肩の駐車スペースに停車。ここのすぐ近く、先程通り過ぎたヘアピンコーナーの途中に、豊予要塞第二砲台と、その荷揚げ用桟橋へと続く歩道の入り口があるのだ。入り口付近には小さな標柱があるだけで、予備知識がないと見落としてしまうであろう。ここまで宿から約1時間15分。結局雨には降られなかったが、まだ予断は許さない空模様だ。しかし、気温は上昇してきており、既に暑い。ウメとヒデは念の為にカッパを着たまま、ヒロは脱いで、徒歩にて歩道を下った。
先程の標柱から桟橋までは約500m。その途中に豊予要塞第二砲台跡へと続く小道の入り口がある。ところが、事前の下調べを行っていない限り、その入り口を発見することはまず不可能であろう。一見、ただの藪なのだ。
そして、ついに豊予要塞第二砲台跡に到着!もちろん砲塔は撤去されているものの、その砲床跡と、コンクリート造りの施設を見ることができた。壁には当時の迷彩模様がきれいに残っている。ここにはコンクリートの施設が2箇所と、合計4門の砲床跡がある。ひっそりとしたジャングルの中、これぞ戦跡といった感じで、来た甲斐があった。砲床跡は水が溜まったままとなっており、これからの季節は藪蚊の温床になりそう。歩道まで戻り、桟橋へ。
歩道はアップダウンがあり、いい運動になった。途中、夏季にオープンするキャンプ場の横を通ったのだが、実はここも要塞の関連施設。コンクリート製の司令部及び発電所跡は、売店や倉庫として今も使用されているようだ。灯台まであと少しの展望台付近には、移動式サーチライトの格納庫も残っていた。
14時30分出航。料金は、2等+2輪が3,040円(750cc以上)。佐田岬付近を航行中、“例の穴”が4箇所見えた。
期待通り、R388に入ると交通量が減り、ほとんどが追い越し可能な快適路となった。さすがに一般道で130km以上を一気に走るのは厳しいので、途中、佐伯市の道の駅「かまえ」で1回休憩。結局、延岡市の市街地に入るまで快適路が続き、18時55分、本日の宿「ビジネスホテル フクハラ」着。上出来だ! 本日の走行距離:229km | |||||||||||
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5月2日(月) | 天気:晴れ | ||||||||||
朝からいい天気で暖かい。8時出発。 R10をひたすら南下し、9時20分に児湯郡高鍋の「株式会社黒木本店」工場着。焼酎に口うるさいヒデが、喉から手が出る程欲しいが、なかなか手に入らない幻の逸品、「百年の孤独」を製造しているのがここだ。1885年(明治18年)創業。代々受け継がれた伝統技術により、手造りの麹と、厳選された大麦のみにこだわって製造された麦焼酎…。「酒造りは農業であり、文化である」と考える姿勢にヒデは共感していた。工場で直販はしていないので、ここで焼酎を購入することはできないことは分かっていたし、何のアポも取っていなかった。とにかく工場の外観だけでも撮影したいと思っていたのだ。 事務所の前で写真を撮っていたら、社員の女性が出てきて、話し掛けてきた。長野県から来たことを話したら、せっかく寄ったのだからお茶でもどうぞと、事務所の接客スペースに通してくれた。しかも、工場長が出てきて、色々と話を聞くこともできたのである。長野県にある正規取り扱い店の情報もゲットし、思わぬうれしいサプライズに感極まって喜んだヒデであった。工場長の見送りを受けつつ、出発。
ここのPAは海岸に面しており、見渡す限り続く砂浜に下りて記念撮影。後から諏訪ナンバーのハーレーダビッドソンに乗ってやって来た若者としばし話したところ、昨日は熊本の阿蘇エリアを走ったが、午前中は激しい雨に降られたそうである。GTECの3人は結局1日中降られなかったので、ラッキーだった。
R220に出て南下し、道の駅「フェニックス」で休憩。海に面した堀切峠に位置し、展望台からは“鬼の洗濯板”と呼ばれる波状岩が連なっている光景を見渡すことができる。素晴らしいロケーションなので、お薦めだ。この道の駅で各自お土産を購入し、自宅へ発送した。
10分程で鵜戸神社到着。神社としては珍しい「下り宮」であり、海に面した断崖の中腹にポッカリと開いた大きな海食洞の中に本殿が鎮座している。社殿は極彩色で美しい。また、本殿の前にある「亀石」の上面にはくぼみがあり、男性は左手、女性は右手で願いを込めて「運玉」を投げ入れ、みごと収まれば願いが叶うと言われている。昔は貨幣を投げ入れていたそうだが、1954年(昭和29年)から素焼きの玉が使われているそうである(有料)。
お次はヒデだけ行ったことのない都井岬。R220からR448に入ると、追い越し可能なワインディング(日南フェニックスロード)が続く。都井岬まで各自のペースで思う存分攻めた。 岬の入り口で牛馬保護協力費の100円(実質的には通行料)を払い、更に6km程走って都井岬に到着。白亜の都井岬灯台は、佐田岬のように長い距離を歩くこともなく、駐車場のすぐ近くにある。
16時、都井岬出発。少し走ると、丘の上に野生馬発見!かろうじて写真を撮ることに成功した。
18時10分。本日の宿「ねじめ温泉 ネッピー館」到着。 本日の走行距離:283km | |||||||||||
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5月3日(火) | 天気:曇りのち雨 | ||||||||||
「グレートツーリング '10 in 九州」での心残り…、それは往路のフェリーが志布志港に入港した際、バイクが下船するまでにえらく時間を要した為、当初予定していた大隈半島東側海沿いのR448を走ることができなかったことである。更に南側の海沿い、県道68、74号線は「グレートツーリング '07 in 沖縄 & 九州」でヒデが制覇しているが、本日はそこも含めて大隈半島を反時計回りに、大阪南港行きのフェリーに乗る志布志港まで走る予定だ。途中、内之浦宇宙空間観測所にも寄る。 8時20分、宿を出発。R269を南下。本日の天気予報は曇りのち雨で、今のところは曇り空。なんとか最終目的地の志布志港までこのまま降らないでもらいたいものだ。 6km程走り、台場公園(薩英戦争砲台跡)に寄った。ここは、江戸時代末期に築かれた砲台(台場)の跡である。1862年(文久2年)に薩摩藩の島津久光の一行が武蔵生麦村(現横浜市)にて、行列を乱した英国人のリチャードソンを斬殺したことがきっかけとなり、薩英戦争が始まった。翌年、薩摩藩が沿岸防備の為、何箇所かに設置した砲台のひとつがここにあったのだ。結局、豊予要塞と同様、敵艦船に向けて発射されることはなかったようである。
県道74号線に入ると道幅が一気に狭くなり、ついに雨が降り出した。路面はみるみるウェットに…。かつてこの道を走ったことがあるヒデが最も恐れていたことである。「(ヒデ)や、やばい。よりによって地獄の入り口の手前で雨が降り出すとは…。」この先は舗装されているとはいえ、ヒデから県道74号線がひどい道だと聞かされていた先頭のウメは、路面がドライな内にできる限り先に進みたかったのだが、諦めて葉の生い茂った大きな木の下に停車。全員カッパを装着し、気を引き締めて走り出した。 ところが、予想に反して、しばらくは道幅が細いだけで、どうってことはなかった。「(ウメ)拍子抜けだな。これなら高知県の県道18号線の方がひどいぞ。」「(ヒデ)あれ?この程度だったっけ?ひょっとして路面が整備された?それならそれで結構なことだが…。」 すると、陸上自衛隊佐多射撃場横で写真を1枚撮ってから、いざ出発しようとした時、突然目の前にネッピーが出現し、3人の為に素晴らしいプレゼントを贈ってくれた※。「(ネッピー)本日はGTEC御一行様の為に、特別メニューを御用意致しました。ここから先の約30kmは、クルマとバイクが擦れ違うのも困難な道幅で、うっそうとした森の中、ほとんど直線がないワインディングが続きます。それだけでは面白くございませんので、路面には至る所に、斜面から雨で流れ出た砂を敷き詰め、落ち葉もたっぷりと撒いておきました。もちろん苔でアスファルトを覆うことも忘れてはおりません。そして、落下した枝や真新しい落石の跡もランダムに出現するようセッティングしてあります。仕上げは激しい雨です。特にメガネを掛けていらっしゃるヒデ様、ヒロ様は水滴と曇りによって、一段と視界が悪化すること請け合いです。見通しの悪いコーナーには、カーブミラーが充分には設置されておらず、いつ対向車が姿を現すか、スリル満点でしょう。さあ、この少しのミスも許されないステージで、みなさんのライディングテクニックを遺憾なく発揮して楽しんでください!」なるほど心憎い演出じゃあないか。これは受けて立つしかない。(※きっと疲れていたので幻覚を見たのであろう…。)
11時30分、内之浦宇宙空間観測所着。ヒデは「グレートツーリング '07 in 沖縄 & 九州」以来2度目となる。 内之浦宇宙空間観測所は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に属し、科学観測ロケットや科学衛星の打ち上げと、それらの管理業務を行っている。日本初の人工衛星「おおすみ」や、小惑星「イトカワ」に着陸して地球に帰還した有名な「はやぶさ」もここから打ち上げられたのだ。起伏のある山の敷地に各種施設が分散して造られている。敷地内は広大なので、見学可能なエリアはマイカーで自由に移動することができる。 受付で住所と名前を書いて、まずは資料館(宇宙科学資料館)を見学。内部は吹き抜けの5階建てで、各種ロケットや人工衛星の模型等が展示されており、説明がとても子供には分からないであろう専門的な内容となっていて、そのなんとも硬派な展示スタイルがいかしている。
13時5分に宇宙空間観測所を出発。R448を北上して、志布志市へ。フェリーの出航時間は17時55分。フェリーターミナルへあまり早く行っても、乗船手続きはできないであろうし、待合所でゆっくりくつろげるとも限らない。しかし、長時間カッパを着ていた為、それだけでも疲労が蓄積しており、衣服やブーツ内への浸水も感じられ、この状況を何とかしたかった。市内のガソリンスタンドで給油後、14時過ぎに港近くのファミリーレストランに退避し、ここで遅い昼食&体力回復&時間調整をすることにした。 幸い、建物裏手にブロックで仕切られた屋根付きのガスタンクがあり、ブロックの一角にカッパを脱いで干すことができた。空調の効いた店内では、濡れた衣服を乾かすこともでき、昼食後はドリンクバーで15時30分までくつろいだが、そろそろフェリーターミナルへ移動しなくてならない。雨は相変わらず降り続いているし、疲れも大して取れなかった(これはもう歳でしょう…)。仕方ないので再びカッパを着て出発。 数分でダイヤモンドフェリーのフェリーターミナルに到着し、さっそく乗船手続きを行った。待合所の中は人でごったがえしており、カッパを着たライダー達は座ることもできずに、至る所で立ち尽くしていた。ここに直行しないでよかった…。なお、この航路は「グレートツーリング '10 in 九州」の往路にも利用したことがあり、その乗船手続き(大阪南港)にて、多くのフェリーを乗ってきたGTEC史上初の、バイクの車検証提示を求められた。(クルマは当たり前だろうが、バイクではまずなかったことだ。) その時は、どうせ必要ないだろうと、バイクのシートの下に格納していて(シートの上には荷物が積んである為)すぐに取り出せなかったメンバーが慌てたものだ。同じフェリー会社なので、今回はちゃんと準備していた3人であるが、結局車検証の提示は求められず、肩透かしを食らった。 16時30分、2輪車の乗船開始。予定時刻通りに出航した。さらば九州! 本日の走行距離:165km | |||||||||||
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5月4日(水) | 天気:晴れ | ||||||||||
フェリーは定刻通り7時40分に大阪南港へ入港した。
最後は中央自動車道の駒ケ岳SAで昼食後、長野自動車道みどり湖PAで解散、15時までには各自帰宅したのであった。
今回のツーリングは高速道路の渋滞が例年よりも多く、最悪の試練(鹿児島県の県道74号線=“地獄の50分”)も経験したが、予定していたコースをほぼ走ることができたし、何より、全員無事だったのでよかった。 |
グレートツーリング外伝 '11 in ゲロ |
メンバー(マシン) | ウメ(GSX1300R)、オユタ(バンディット250)、ヒデ(CBR900RR)、マコちゃん(R1100RS)、ヨージ(ドラッグスター400) |
今回の外伝ツーリングは、岐阜県の岩村城跡を訪ね、宿泊は下呂温泉でゆったり温泉に浸かり、夜は酒池肉林の宴を催そうというものだ。 岩村城跡近くまで高速道路を使うとあっという間なので、野麦峠越えで南下するワインディングコースを設けた…が、やはりマコちゃんだけは走りのステージをパスした。「(マコちゃん)なんでわざわざ疲れるような道を走るかな〜。風を感じながらのんびりと走る…これだよ!」 そして、今年もあの男が来る。そう、オユタの宿敵(?)ヨージである。彼の場合は東京からの参加なので、当然走行距離が他の参加メンバーよりも大幅アップとなる。結構ハードなツーリングとなろう。 |
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