グレートツーリング '14 in 中国地方 |
メンバー(マシン) | ウメ(K1300S)、カッキー(ZX-10R)、カンちゃん(YZF1000R)、ヒロ(GPZ900R)、ヨージ(ZXR250)、スペシャルゲスト:トモアッキィ(V-Strom650) |
2014年1月のことだ。ウメが泊まりで東京の本社に出張した際、定時後に(本社勤務の)カッキー&ヨージ2人と居酒屋で、今年のゴールデンウィークはどこに行こうかと話していた。 するとカッキーが「石見銀山や出雲大社が見たいですね〜。」と発言した。まだまだロングツーリングの経験が浅い若手2人にとって、西日本はバイクで走ったことがないのだ。ウメが「グレートツーリング '08 in 中国地方」で訪れた石見銀山では、観光マップに従って「銀山地区」と呼ばれる整備された遊歩道を歩いた。そこはどんなガイドブックにも紹介されている、これだけは外せないという“メジャーコース”といえる。しかし、世界遺産としての石見銀山は広大だ。あまり観光客が訪れないマイナーな場所にも見所は多い。 そこで、石見銀山初心者のカッキー&ヨージは“メジャーコース”を、2度目のウメは“マイナーコース”を目的として、出雲大社とセットで暫定ルートを計画したところ、どうしても4泊5日は必要だった。ゴールデンウィーク後半の4連休を含めた5月2日〜6日で企画したものの、スケジュール調整が取れて参加表明をした他のメンバーはカンちゃんだけ。ヒロは3泊4日ならOKということで、1日遅れの5月3日に出発し、出雲大社で合流することになった。 また、スペシャルゲストとして、ウメとオユタ(←今回のツーリングには不参加)の小学校からの幼馴染みであるトモアッキィが3泊4日で参加することが決定した。 |
5月2日(金) | 天気:晴れ | |||||||||||
8時、長野自動車道みどり湖PAにウメ、カンちゃん、ヒデが集合。ヒデは今日から2泊3日で近畿地方をメインとしたソロツーリングなので、途中まで同行する。 ところがこの先、中央自動車道恵那山トンネル出口付近で数時間前、事故による車両火災があり、飯田山本ICから恵那IC間が現在も通行止めとなっている。この区間を迂回するとなると、一般道で大きく遠回りしないといけない。9時20分に恵那峡SAでカッキー、13時30分に名神高速大津ICでヨージと合流予定なのに、このままだと計画に遅れが生じることになりそうだ。今日は六甲アイランドから20時出航の新門司行きフェリーに乗るのだが、そちらに関しては時間的余裕があるので問題あるまい。とにかく50km先の駒ケ岳SAまで進んで状況を確認することにして出発した。 気温は13℃で涼しい。岡谷JCTで中央自動車道に入り、駒ケ岳SAで情報収集。すると、みどり湖PAを出発した頃に通行止めは解除されたとのこと。ラッキー! 恵那山トンネル手前から事故現場まで1車線規制となっていたものの、渋滞もなく、9時30分に恵那峡SA着。先に着いていたカッキーと合流した。
4台で中央自動車道、名神高速を走って養老SAで昼食。ここでヒデがうっかり一眼レフのカメラを落として、レンズフィルターにヒビが入り、レンズ本体のフレームも歪んでしまった。「(ヒデ)ひえ〜っ!ツーリング初日になんてこったい!」ゴールデンウィーク期間中とはいえ、平日だからか、ここまでの高速道路は一宮で少し渋滞していただけで、順調に流れていた。 11時40分に養老SAを出発し、ひたすら西進。草津PAでガソリン補給した後、12時45分に大津SA着。 大津SAは最近リニューアルしたようで、施設屋上の展望台から眺める琵琶湖の景色がなかなかイケている。ゆっくりしていたら、13時20分にヨージがやって来た。 「(ヨージ)ち〜っス。」「(カンちゃん)あれ!?なんだかえらくスリムになったんじゃない?」「(ヨージ)エッヘッヘッ…。根性でダイエットしたっス。」「(ヒデ)すげ〜!どんなダイエット方法なの?」「(ヨージ)食事の量を減らしたっス。栄養が足りない分は、例えばお米は日本酒、果物はワインで補充っス。結果的にアルコールの量は増えたっスけど、健康的に痩せられたってわけっス。」「(カンちゃん&ヒデ)おいおい!どこが健康的だYO!?」実際のところは運動もがんばっているらしい。 そのヨージもカッキーと同様、前日に出発していた。東京都江戸川区在住のヨージは、東名高速道路の富士IC近くで1泊し、伊勢湾岸自動車道→東名阪自動車道→新名神高速経由で名神高速に入り、ここまで来たのだ。
海、船、港の総合博物館として1987年に開館した神戸海洋博物館は、帆船の帆と波をイメージしたユニークな屋根の建物だ。周辺には神戸ポートタワー等のレジャー施設がたくさんあり、多くの人で賑わっていた。まずは屋外に展示されている船を見学。 最初はテクノスーパーライナー(TSL)「疾風」。海上輸送の高速化・効率化を図るテクノスーパーライナー構想は、1989年から旧運輸省が中心になって研究開発が行われた国家プロジェクトである。疾風は、浮力と水中翼の揚力によって船体を海上から浮かせながら高速で運航する揚力式複合支持船の実海域模型船だ。模型船とはいっても、全長17mという大きなもので、1995年までの航海試験では、開発目標をクリアした。しかしその後、全長140mの実用船「小笠原TSL」が建造されたものの、運用コストが航空機並みに掛かることから、民間利用の目処が立っていない。
館内は様々な船の精巧なミニチュアがたくさん展示されていて、ジオラマを使った港の説明等もあり、模型好きにとってはたまらないのではないだろうか。 また、ここには「カワサキワールド」なるものが併設されていて、神戸の地で生まれた川崎重工グループの歴史紹介と、新幹線、ヘリコプター、ジェットスキー、産業用ロボットといった実物の製品を展示している。もちろんバイクも、それこそ歴史に名を残す有名なモデルが多数並んでいた。(これが本日のメインイベントだったりする。)
19時、フェリーターミナルに到着。乗船手続きを行うと、すぐに乗船できた。もっと早く移動してもよかったと思われる。 20時、阪九フェリー「すおう」は出航し、神戸の夜景を後にした。 本日の走行距離:長野自動車道安曇野ICから425km/長野自動車道塩尻北ICから409km/325Km(カッキー)/411km(ヨージ) | ||||||||||||
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5月3日(土) | 天気:晴れ | |||||||||||
フェリーは予定通り8時30分に福岡県の新門司港に入港した。実は船に弱いカッキーは、乗船前からそわそわしていた。「グレートツーリング '12 in 佐渡」では、荒天の海でフェリーに乗ったせいか、あの時はやばかった。結果的には瀬戸内海の穏やかな海を航行する今回のフェリーは大して揺れなかった為、どうということはなかった。 奈良時代の平城京の大極殿を模した造りの派手なフェリーターミナル前で記念撮影後、石見銀山のある大田(おおだ)市目指して8時50分出発。九州から逆上陸する方が、全て本州を自走するよりも近いのである。寝ている間に移動するフェリーは本当に便利だ。
門司ICから九州自動車道に乗り、関門橋手前にあるめかりPAで休憩。関門海峡とそれを跨ぐ関門橋、そして門司市街地の眺めが素晴らしい。
長者ヶ森駐車場にバイクを置き、遊歩道を15分位歩いて北山まで登ると、そこは360度の大パノラマ。羊のような石灰岩が無数に散らばる、日本最大のカルスト台地を堪能することができた。
ここまで来ると秋芳洞(鍾乳洞)も見たいところだが、残念ながらそこまでの時間はないので、11時20分に長者ヶ森駐車場を出発した。(ウメは「グレートツーリング '99 in 九州」で秋吉台とセットで秋芳洞も見ている。) 県道28号線→R490→県道32号線→R262という経路で走り、道の駅「あさひ」で休憩&昼食。更にR9を進んで13時30分に津和野町中心部に着いた。 津和野は全員初めてなので、ここで観光をと思ったのだが、さすがはゴールデンウィークだけあって周辺は大混雑していた。ただせさえ道が狭くて駐車場も少ないときている。バイクの置き場所はなかなか見付からなかった。そこで、どの道この辺りで給油予定だったことから、津和野町役場津和野庁舎近くのガソリンスタンドで、店員にバイクを少しの間置かせていただけないかと交渉したところ、ありがたいことに快諾され、観光マップも手渡された。 給油後、徒歩で武家屋敷方面に移動すると、広場で石見神楽を上演していた。 島根県の神楽は、大きく分けて「出雲神楽」「隠岐神楽」「石見神楽」がある。お題は、出雲の国の山奥から毎年里に出てきては娘をさらっていく大蛇を須佐之男命(すさのおのみこと)が退治するという「大蛇(おろち)」だった。大蛇の尾から出てきた一振の刀が後に草なぎの剣(つるぎ)と呼ばれ、三種の神器の一つとなったのだ。カラフルな大蛇の動きが実に見事で、見るものを飽きさせない。蛇の口から時折火を噴くのだが、ほとんど煙しか見えないのが残念だった。(夜は迫力があるらしい。)
おとといヨージは会社の仕事が終わった後、19時に出発し、東名高速道路富士IC近くのホテルに着いたのが22時頃だった。荷物を降ろしてからバイクで買い出しに移動中、1km位走ったところで「バツンッ!」という音がした。荷物は4本の装着ベルトで固定していたのだが、バイク側のベルトを垂れ下げたまま走行していたことを思い出した時には遅かった。急いで路肩に停車させて確認すると、1本が見事に裂けていた…。リヤタイヤのホイールに巻き込んでしまったのであろう。ホイールがロックしなかったのは不幸中の幸いだった。「(ヨージ)自分、運がいいっスから。」一応積載用のネットを持って来ていたので、それで補助していたものの、どうしても荷物が片側に傾いてしまう。やはりバランスは大事だ。「(ヨージ)このままでは華麗なライディングフォームを決められないっス!」という訳で、ホームセンターに寄って固定用ゴムバンドを物色。2件目にしてそれなりのものを見付けたので購入した。
夜は近場の居酒屋で乾杯!締めでラーメンをと、ホテルでもらった地図を頼りに歩くも、その店はつぶれていた…。ホテル向かいの商店も廃墟と化しており、この街は衰退しているように見える。 さて、ヒロとトモアッキィの2人は9時に長野自動車道みどり湖PAに集合し、昨日先発したメンバーと同じルートをひたすら進み、特にどこも観光せず、玉津ICで高速を降り、「グレートツーリング '11 in 四国 & 九州」でも利用したことがある兵庫県明石市の「明石ルミナスホテル」に宿泊したのであった。 ちなみに今日の気温は終始18〜20℃位で涼しかった。 本日の走行距離:285km(ウメ、カッキー、カンちゃん、ヨージ)/長野自動車道みどり湖PAから414km(ヒロ、トモアッキィ) | ||||||||||||
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5月4日(日) | 天気:晴れ | |||||||||||
8時、レポート冒頭に記載したように、“メジャーコース”(カッキー&ヨージ)と“マイナーコース”(ウメ&カンちゃん)に分かれて出発。県道31号線を南下した。気温は13℃で肌寒い。 ■メジャーコース(カッキー&ヨージ) 石見銀山公園駐車場にバイクを置き、遊歩道を清水谷製錬所(明治時代の精錬所)跡といった遺構を見ながら2.3km程歩いた。
龍源寺間歩は石見銀山の中でも2番目に規模が大きい。「グレートツーリング '08 in 中国地方」(5月4日)では、世界遺産登録直後の大混雑で、見渡す限りの人人人…。当時訪れたメンバーは坑道内で立ち止まることすらできなかった。しかし、今回はここまでの道中も含めて大したことはなく、ゆっくりと見学できた。反面、管理する予算が削減されたのか、例えば銀山初代奉行である大久保長安の墓は土砂崩れで崩壊したままだし、森林の手入れが行き届いていないのが一目瞭然であった。間歩の標識も汚れていて読めないものが多い。更に、清水谷製錬所の石垣の間からは草が伸びていて、石自体も苔でだいぶ緑色を帯びており、見栄えが悪くなっていた。
■マイナーコース(ウメ&カンちゃん) 8時30分に石見銀山世界遺産センター駐車場着。開館直後だというのに、既に多くのクルマが訪れていた。満車になるのも時間の問題であろう。カッキー&ヨージの向かった銀山地区周辺には駐車場が少ない。マイカーで訪れた多くの観光客は、世界遺産センター等に駐車し、シャトルバスに乗り換えて銀山地区に移動するのである。 歩きやすい装備でツアーデスクに行き、予め予約してあった「大久保間歩(おおくぼまぶ)一般公開限定ツアー」の受付を済ませた。石見銀山最大の坑道である大久保間歩内部の見学をハイライトとして、釜屋間歩(かまやまぶ)までの「本谷地区」を歩くという、募集人数が限定されたガイド付きのツアーだ。 9時30分、バスに乗って出発。2kmちょっと走って、銀山地区から山を挟んだ南側に位置する本谷地区入り口駐車場に移動した。ここからは徒歩で整備された登山道を、ガイドの説明を受けながら登っていく。道沿いには金生坑(きんせいこう)等、数々の間歩(坑道跡)があった。気温はだいぶ上昇し、歩いているだけで暑い。 600m位歩いて、大久保間歩入り口に到着。近くに管理小屋があり、そこで各自貸し出されたヘルメットと懐中電灯(LEDライト)、そして長靴を装備した。入り口の鍵を開けていよいよ坑内へ。さすがは石見銀山最大だけあって、天井が高い。最大5mもあるそうだ。大久保長安が槍を持って馬に乗ったまま坑道へ入ったという伝説があるのも頷ける。(その「大久保」からとった坑道の名称なのだ。) ただし、足元には水が溜まっていて、なるほど長靴は必須。想像と異なり、坑内は寒く、9℃しかなかった。採掘当時、坑内を照らしていた「螺灯(らとう)」と呼ばれる、サザエの中に鯨油や菜種油を入れた照明の明るさをガイドが再現してくれたが、それこそ豆電球レベルで、よくぞこんな寒く、暗い劣悪な環境で仕事ができたものである。もちろん健康には悪く、工夫が30才まで生きられればお祝いをした程だったという。
外に出て装備を返却して先に進む。最後は釜屋間歩。岩盤を削って作った階段やテラスが見所だ。ここを含め、これまで見てきた遺構は近年の調査まで、藪の中に隠れて全く見えない状態だったそうだ。この状態を維持管理していくのはなかなか大変そうである。放置すれば、数年で元に戻ってしまうというが、銀山地区の荒れ様といい、ブームが去った今では難しいかもしれない。しかし、貴重な文化遺産なので、ぜひ残してもらいたいものだ。
石見銀山世界遺産センターで合流した4人は、売店で土産を購入後、日御碕に向かって出発した。14時30分にヒロ&トモアッキィとそこで落ち合う予定なのだ。
13時5分に道の駅「キララ多伎(たき)」着。ここで昼食とした。とそこにトモアッキィからウメにメールが来た。14時30分にはとても間に合いそうにないとのことだ。であれば余裕ができたと、4人は昼食後、道の駅に面した砂浜に出て、波打ち際でキャッキャッとはしゃいでから、14時10分に出発した。 道の駅からは海沿いの道を北上。なかなか快適な道だ。きづき海浜公園から日御碕までの県道29号線はワインディングが続くので、攻めのステージだと期待していたのだが、終始遅いクルマが前を塞いでくれた。追い越し禁止区間故、忍耐のステージとなってしまった。14時40分、日御碕に到着。ウメとカンちゃんは、出雲大社も含めて「グレートツーリング '95 in 中国地方」以来2度目の来訪となる。 駐車場から土産物屋の間をしばらく歩くと、青空の下に白亜の灯台が現れた。石作りの灯台としては日本一の高さ(43.65m)を誇る。また、周辺は「海食台」と呼ばれる流紋岩が波に侵食された地形が広がり、景色もめっぽうイケている。ここでヒロ&トモアッキィと合流できればよかったのだが、残念ながら彼らは最新位置情報でも間に合いそうもない。合流地点を出雲大社に変更。
日御碕から出雲大社までは約9km。大社周辺は渋滞がひどかったが、そこはバイク、すり抜けを多用して15時35分、駐車場に入ることができた。 言わずと知れた、「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」を祭る出雲大社は、縁結び、福の神として名高い。予想通りすごい人の数だ。ヒロ達はまだ到着まで時間が掛かりそうだったので、参拝は全員揃ってからということにして、まずは参門から外に出て、土産物屋でご当地スイーツを食して休憩した。
R431で宍道湖の北側を東へと走る。途中のコンビニで休憩し、18時15分に「松江駅前ユニバーサルホテル」着。 夕食後、市街の居酒屋で二次会と相成った。
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5月5日(月) | 天気:曇り時々雨 | |||||||||||
今日は大山の脇のワインディングをガンガン走ろうという、走りにおけるメインイベントの日だ。しかし、朝から雨…。ウェットの路面では楽しいどころか危険性が飛躍的に増加する。残念ながらワインディングは諦め、高速道路でひたすら本日の宿泊地である滋賀県彦根市を目指すことになった。 ヒロ&トモアッキィは、ここまでほとんどが高速道路を走ってきただけで、観光したのが唯一出雲大社という、「出雲大社弾丸ツーリング」になりつつあった。とにかく島根県は遠い。 8時30分出発。気温は11℃で、涼しいを通り越して寒い。山陰道(松江道路)に入って東に進む。山陰道はまっすぐ走るだけなのに、無料区間→有料区間→無料区間と交互に区分けされている。米子JCTから米子自動車道に入って南下。 雨は降ったり止んだりで、大山の西側を南下している時は、外気温が8℃まで下がり、濃い霧も立ち込めていた。蒜山SAで休憩。吐く息が白い…。思わずホット缶コーヒーで手を温めてしまう。
雨は時々パラパラとヘルメットのバイザーに当たる程度で、路面はハーフウェットだった。寒さは相変わらずだ。その為かトイレに行きたくなったウメは、徐々にペースを上げていった。そのペースはいつしか尋常でない程に上昇し、走行車線を走っているクルマがまるで停止しているかのように見えた。ウメに付いてきているのは(やはりトイレに行きたくなった)カッキーだけ。(実はカッキーの方が緊急事態だった!) 我慢できなければ最寄りのSAかPAに入ればよかろうに、2人は意地になって安富PAまで走り切った。 ウメ&カッキーが安富PAに到着した10分後にカンちゃんが、15分後に残りのメンバーがやって来た。“小”どころか、“大”をして更に休憩してもおつりが来る位の時間差だ。この先は混むことが予想された為、少し早いがここで昼食とした。 12時10分に安富PAを出発。兵庫県に入ると交通量が増えてきた。西宮名塩SAで休憩後、宝塚IC付近にて渋滞に遭遇。この辺りはいつも混む場所だから、想定内ではある。すり抜けでクリアし、吹田JCTから名神高速に入り、草津PAで高速道路最後の休憩。 ここまで来れば、宿までの時間は読める。時間的に1箇所位は観光できそうだった為、今回のメンバーではカッキー、ヨージ、トモアッキィが行ったことのない彦根城に寄ることとした。 14時45分に草津PAを出発。ところが兵庫県以降、降っても小雨程度だった雨が、彦根ICで高速道路を出た頃には本降りとなった。ウェルカム彦根の歓迎シャワーである。15時45分に彦根城着。 雨の中、カッパを着てドスドス歩く6人組。ゆったり観光気分ではなかったが、彦根城を訪れた証として、天守閣を背景に記念撮影をしなくてはならない。しかし、松本城のような平城と違って、うっそうと茂った木々でカモフラージュされた小高い丘に天守閣が建つ(平山城の)彦根城でその目的を果す為に、600円を支払って入場。あいにくの天気でも、多くの観光客がいた。そりゃ〜観光で彦根に来て、彦根城は外せまい。無事天守閣の前でひこにゃんと一緒に記念撮影。妙に薄っぺらいひこにゃんだったが、きっとダイエットしたのだろう。天守閣内部には入らなかった。濡れたカッパを着たままだと他の人に迷惑が掛かるし、そもそも見学待ちで長蛇の列ができており(待ち時間30分)、早いところホテルにチェックインしてゆっくりしようということになった。
本日の走行距離:385km | ||||||||||||
5月6日(火) | 天気:晴れ | |||||||||||
昨日の天気がうそのように、朝から晴れ渡っていた。 今日は帰るだけだが、関東まで走るカッキー&ヨージは長丁場となる。 宿を9時10分に出て、彦根ICから名神高速に乗り、養老SAで解散式が厳粛に執り行われた。この先、小牧JCTでヨージだけは東名高速道路を進むのである。
岡谷JCTからウメ、カンちゃん、ヒロ、そしてトモアッキィは長野自動車道を北上し、各自14時までには自宅に帰った。 カッキーとヨージは全く別ルートであったにも関わらず、自宅に着いたのは共に16時30分で、走行距離もほとんど同じだった。偶然にしてはすごい! 本日の走行距離:長野自動車道安曇野ICまで279km/長野自動車道塩尻北ICまで263km/450km(カッキー、ヨージ) |
グレートツーリング外伝 '14 in みなかみ温泉 |
メンバー(マシン) | ウメ(K1300S)、オユタ(バンディット250)、カッキー(ZX-10R)、ヒロ(GPZ900R)、ヨージ(ZXR250)、スペシャルゲスト:トモアッキィ(V-Strom650) |
「グレートツーリング '14 in 中国地方」では、5月5日に大山エリアのワインディングロードをガンガン走るつもりが、雨のせいでルート変更を余儀なくされたことから、不完全燃焼だった。そこで、今回のツーリングではワインディングロード三昧をテーマとした。しかも、できる限り交通量が少ないマイナーな道をチョイスした。 ゴールデンウィークに引き続き、トモアッキィがスペシャルゲストとして参加する。 |
10月4日(土) | 天気:晴れ時々曇り | ||||||
10時に松本市刈谷原町にあるセブンイレブン四賀錦部店にウメ、オユタ、ヒロ、そしてトモアッキィが集合。出陣式の写真撮影後、10時20分に出発。
上田市に入り、R18の上田バイパス経由で、上信越自動車道の上田菅平IC出入口からR144を2.5km走った場所にある「食事処しんりん」に11時30分着。ここで12時頃に関東から参加のカッキー&ヨージと合流する予定なのだ。早めに到着した為、ゆっくりと食事をしながら2人を待つことにした。 まずは12時ちょうどにヨージがやって来た。彼は8時10分に東京都江戸川区の自宅を出発し、会社に寄って用事を済ませてからひたすら高速道路を走って来た。途中、関越自動車道で事故渋滞にハマったものの、ちょうどいい時間となった。 カッキーは埼玉県さいたま市の自宅を9時40分に出発。高速道路で上田市を目指すも、ヨージが遭遇した事故渋滞は一旦一般道に下りて回避した為、予定よりもほんの少し時間が掛かり、12時10分に到着したのである。 順調に集合した全員が食事を終えると、12時45分に出発し、R144をひたすら進んだ。隊列はウメ、カッキー、オユタ、ヒロ、ヨージ、トモアッキィの順。 長野原町でR292に左折して少し走り、県道55号線の暮坂峠を東に進む。ここから本日宿泊予定のみなかみ町までは、そのほとんどがワインディング走行となる。気温は22℃で薄曇り。絶好のバイク日和だ。暮坂峠は「グレートツーリング外伝 '05 in 草津 」でも逆側から走ったことがある。あの時はオユタのRGV250γが不調で、それこそ瀕死の状態ながらなんとか走り切ったのであった(詳しくはエピソード「三才山に散ったγ」を参照のこと)。
この駅、下りホームが新清水トンネル内にあり、駅舎から合計約500段の階段を10分程掛けて下りるという、日本一のモグラ駅なのだ。 上りホームは地上にある。かつては上下線ともこのホームを利用していたが、上越線複線化の際に下り線側を地下トンネルとした為、現状の配置になっている。無人駅ではあるものの、GTEC達のような見学目的の観光客や、谷川岳の玄関口なので、登山者がそこそこいた。
ホームまで階段を下りると、ちょうど貨物列車が通過した。下り線は10km位先で、大きくループして標高を上げながら地上に出て、上り線と合流する。 下側から見上げる階段もまためっぽうイケているが、予想通り、下りよりも上りの方がしんどかった。階段の途中にはベンチがあり、休憩することができる。
夜は談話室で、他の宿泊客と一緒に酒池肉林の宴を催した。
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10月5日(土) | 天気:雨 | ||||||
朝から雨。それもそのはず、台風が接近中なのだ。予報通りとはいえ、気分は萎える。天気がよければ富岡製糸場を見学しようと計画していたのだが、最寄りのICから高速道路で帰ることになった。 カッパを着込んで9時15分に宿を出発。気温は14℃で肌寒い。 R291を5.5km南下して、水上ICから関越自動車道に乗る。雨の降りは激しく、全身がまるで水溜りに浸かっているかのようだ。雨用の結界(カッパやブーツの防水機能)を破られたメンバーは、股やブーツ内に浸水の被害を受けた。とにかくがんばって走るしかない。 藤岡JCTでカッキー&ヨージはそのまま関越自動車道を南下し、他のメンバーは上信越自動車道に入り、横川SAで休憩後、更埴JCTから長野自動車道を南下して、12時30分〜13時頃までに自宅へ帰った。 本日の走行距離:長野自動車道安曇野ICまで231km/長野自動車道塩尻北ICまで247km/150km(カッキー:自宅着11時40分)/190km(ヨージ:自宅着16時15分←都内で買い物をしていた為) |
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